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81話 たった100億年ぽっち。


 81話 たった100億年ぽっち。


(田中がいてくれて本当によかった。あいつだけは、俺に対して、妙な感情をいだいていない。『謎の勘違い信仰』という毒に犯されていないから、不自由な崇拝という、奇妙な鎖に縛られない。俺はあいつの大事な恋人を守り、あいつは俺の大事な孤高を守る。これは契約。純粋な利害関係。ゆえに阻害されることはない)


 センは、そんな風に思っているが、しかし、実は、田中こそが一番の敵。


 仮にすべての面倒事が綺麗に片付いたら、その時、センは、配下たち全員からの『エグすぎて終わっている狂った忠誠心』を一身に背負う羽目になる。

 そして、その状況をどうにかする方法は皆無なのだ。

 本来、いくつか、裏技はあったのだが、その全てを、田中が丁寧に潰してしまった。

 センは、最初から、完全に詰み終わっている。

 そのことに、センだけが気づいていない。


(大丈夫……田中がなんとかしてくれる。俺が世界で一番信頼している心の友、田中きゅんなら、きっと……)


 センだけが状況を理解していない。

 センエース、お前はもう死んでいる。


 どうあがいても、

 『ゼノリカのメンヘラ・ヤンデレを一身に受け止めなければいけない未来』から抜けだすことは出来ないのだ。



 ★



 なんだかんだ、すったもんだ、色々あったが、

 特に大きな問題なく、『400億回(4000億年)目』に到達したセン。


 まあ、もちろん、『潜在的』には、山のように問題点を抱えているわけだが、

 しかし、『センエース的にどうこう』という枕を外しさえすれば、

 現状は、かなり順調に前へと進んでいる。

 配下全員の、センに対する依存っぷりが、どんどんヤンデレモードマシマシになってきていて、だいぶヤバそうな雰囲気を感じなくもないのだが、しかし、まあ、一言で評定を下すなら『センが愛されている』というだけなので、大問題というわけでもない……こともないが、しかし、今のところは、目をつぶるしかないだろう。


 とにもかくにも、400億回目に到達したセンに、

 田中は、またボーナスを与えた。


 今回のボーナスは、いたってシンプル。


「残り100億回。あと、たった1000億年ぽっち。ゴールが見えてきた、このタイミングで、ラストスパートをかましていこう。というわけで、倍プッシュや」


「……何が? 何が、倍?」


「全部や」


「……」


「サイコジョーカーの重さ、イタズラな領域外の牢獄の病み率、肩代わり指輪のダメージ倍率。で、もちろん、ループ間隔を10年から20年へステップアップ。天上側の『轟烈閃化』の効果も、ループしとる間限定で、倍になるように調整」


「……」


「天下の防御力は半分になるように補正をかけて、お前のステータスや戦闘力も半分にカット。殺される回数を減らすんはおもろないから、残機だけは3000のままにしとこか」


「……」


「最近、こなれてきて、ヌルゲーになっとったけど、これで、スリリングなループができるよ。やったね、センちゃん。地獄が増えるよ」


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