表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スキル『洗濯』の能無し悪役令嬢は、冷酷王太子殿下と虹染めに夢中〜無自覚溺愛に振り回されつつも、隣国は楽園です!〜  作者: 櫛田こころ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/48

第16話 ゆっくり寝ている中に

 発表は少し日程をずらしてくださると、わたくしがすべきことは変わりました。



(ぬくぬくで気持ちいいですわ!!)



 実家の固い布団とは雲泥の差ですわ!! 


 ネグリジェにお着替えさせていただいたあとですが、ふわんと掛け布団の中に入った途端……蕩けそうでした。わたくし、余程疲れていましたのか……ふーっと、意識が落ちてしまいまして。


 次に起きた時、お部屋は真っ暗でしたわ。夜までぐっすり寝てしまいましたの!!? リデル様でしたら、遠慮せずに起こしてくださってもいいですのに!!?



『ふふふ。少し、違うわ』



 可愛らしい声がしましたの。お姉様ではありませんわ。


 暗い部屋の中を、ふよふよ浮かんでいる何かがありましたわ。……虫にしては大きいような?とこっちに来るようなので待っていれば。


 虹色の人魚姫、という格好をされたお姫様の登場ですの!!? 愛らしいですわ!!



「ど……どなた、でしょうか?」

『私? さあ、姿が変わり過ぎていて……具体的なのがないの?』

「え?」

『散り散りに別れた魂の集合体。誰の元に帰ればいいかが……さっきまでわからなかった。でも、ひとつはわかった。あなたが、まずひとつ帰れたんだもの』

「……帰れた、ですの?」

『そう。クロノの配下となり、イリスの統合を成すために』



 手を出してとおっしゃるので、一応出してみましたが。人魚姫様の体にある真珠のひとつを乗せられたのです。



「……綺麗ですわ」



 ですが、氷が溶けるように、すっと消えてしまいましたの。他には何も感じません。



『幾久しく、あなたが本当に帰りたいところへ』



 帰れますように、と人魚姫様のお声も遠くなった気がしましたわ。夢の中……だったのでしょうか? 次は窓からの陽射しが感じ取れる時間に起きられました。



(……帰りたいところへ、でしょうか)



 まだアースト国へは来たばかりですが……ここでは、いけないでしょうか?? 素直にそう思うことが出来ましたわ。



「でも……今はもう少しぃ」



 この蕩けるような手触りのお布団の中で、眠っていたいですわぁ。


 せめて、お姉様か他のメイドの方々が来るまで……ゆっくり寝ていたいです。スゥっと寝てしまいましたが、今度は普通に寝てしまいましたわ。

次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ