表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スキル『洗濯』の能無し悪役令嬢は、冷酷王太子殿下と虹染めに夢中〜無自覚溺愛に振り回されつつも、隣国は楽園です!〜  作者: 櫛田こころ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/48

第12話 誰ですの??

 衣裳も何も持って来なかったですのに、サイズぴったりの部屋着やドレスがありました。


 リーリルお姉様が、これらはすべて手配などはリデル様がしてくださったとおっしゃいましたの。



「さあさあ、姫様? すべて姫様のお衣裳ですから、お好きなお色をお教えくださいまし。是非、是非! お美しく着飾らせていただきたいのです!!」

「あ……はい」



 お姉様の気迫に負けてしまい、じゃあと選んだのは淡い水色でしたの。ふんわりしたフリルがたっぷりで目に留まったからですが。



「こちらですね? ですと、髪はまとめて……あの髪飾りを」



 着替えは他のメイドの方々の手を借りて、ささっと。お姉様はぶつぶつ言いながらも、後ろで髪をまとめてくださっています。お仕事が素晴らしいのですが、わたくしもスキルを使ったので……誇らしくしていていいのでしょうか?



「あの……このあとは、何かあるんですの??」

「あら、殿下からは何も?」

「……綺麗にしておいでしか」

「まあ、殿下。……お披露目ですわ。姫様の」

「……あの。仕事をしたから?」

「それもですが……まさか、婚約の申し込みをされていないことは?」

「まあ。あれは、あの場でわたくしを逃してくださるための演技では??」

「……殿下!?」



 お姉様が部屋をぱっと出て行かれ、少ししてから別の正装に着替え直したリデル様を……隻眼の騎士らしき殿方に担がせ、連れて来ました。布で片目を覆っていますが、男らしく勇ましい雰囲気の騎士ですわ。



「なんで説明を半端にしたんだよ!!?」



 そして、怒っていることも抜きに痺れるような低い声ですわ。けど、怖いが勝ってしまい、素敵とはあまり思えません。



「ディルス、申し込み……はしたが」

「……なら、姫の勘違いは?」

「…………性格だと思うが」

「は?」

「ディー様。それは私も感じてはいましたが」



 お姉様が騎士のお名前を親しく呼ばれたあたり……この方が、リデル様の乳兄弟であり、お姉様の婚約者なのでしょう。並ぶとお似合いですわ!! 絵に描いてみたいくらいです!!



「……レイシア姫って言ったか?」



 リデル様をぽいっと放り投げたかと思えば、わたくしの前に来てくださいましたが。わたくしは、お姉様の婚約者様ならお兄様だ!と少し興奮気味に見返してしまいます。


 見つめられはしましたが、すぐに立ち上がっていたリデル様のところへ行くと拳骨をお見舞いしましたわ!?



「真偽の魔眼で診ても、一切の偽り無しだが!? もう少しきちんと申し込み方法を考えたのか!!?」

「あの場を利用するに、他の方法は?」

「……お前の気持ちは?」

「……い、や」

「リデル!!?」



 どうやら、今回はリデル様が全面的に全部悪いようですの??

次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ