登場人物の一覧・設定・その後
■アリシャ
初登場時 17歳
イメラ王国の上級貴族の娘。
第1王子の婚約者だったが、冤罪からの婚約破棄後に前世の記憶を思い出し、セーリオ帝国の第10夫人として後宮入りした。アリシャが前世をはっきりと自覚したのは婚約破棄された後だが、子どもの頃から頭の中にあった知識を無意識に活用していた。
セーリオ帝国では前世の知識を元に様々な商品や制度のアイデアを提供し、エディリアーナと共に帝国民の生活が豊かになるよう尽力した。寵妃に選ばれた後は皇帝陛下のプライベートを支え続けた。帝国民からは「エディリアーナ様とアリシャ様はまるで姉妹のようだ」といわれて愛されている。また、アリシャが産んだ3人の子ども達は臣下として第1皇子を支え、帝国の発展に寄与した。
■セラス
初登場時 17歳
イメラ王国の第1王子だったが、セーリオ帝国でやらかした事が決定打となり臣籍降下される。共にやらかしたイレーネと結婚し、小さな領地で慎ましい生活を送っている。
優秀なアリシャにコンプレックスを感じていて、自分が王の器ではないことを薄々分かっていたので臣籍降下されたことに心の中ではホッと安堵の息を吐いている。
『セラス様にはセラス様の良さがあります。私には分かりますよ』と甘い言葉をかけてくれたイレーネを愛しく思っていたが、毎日のように文句を言うイレーネにちょっとウンザリし始めている。
■イレーネ
初登場時 17歳
下級貴族の娘。別の学園に通っていたが親の都合で最終学年という中途半端な時期に転校が決まる。学園の門をくぐった瞬間、転生したことを自覚した。
チョコレートやリバーシなど前世で慣れ親しんだものが溢れていても『日本の会社が作ったゲームだもん、前世のものがあるのは当然でしょ』と勘違いしている。
セーリオ帝国でやらかした後はセラスと共に小さな領地に閉じ込められている。娯楽もなく自由に使えるお金もない、逆ハーレムのメンバーもいない生活にグチグチと文句ばかり言っている。
■リィナ
初登場時 22歳
イメラ王国でアリシャの専属侍女をしていた中級貴族の娘。アリシャの後宮入りにもお供してきた筋金入りの忠義者。
14歳のときに実家が事業に失敗して没落の危機に陥ったが、突然現れたアリシャによって家ごと救われた。アリシャの侍女見習いとして働く傍ら、優秀な成績で学園を卒業し、それ以降は専属の侍女として常にアリシャの傍にいる。
アリシャが寵妃になったあと、仲が良かった護衛騎士からのプロポーズを承諾して結婚した。結婚後もアリシャの侍女を続け、生涯現役を貫いた。
リィナはアリシャが前世の知識を話すところを何度も目撃していたので、セーリオ帝国では猫を被らずに伸び伸び暮らせて本当に良かったなぁ~ぐらいに思っている。
■ジェスレーン
初登場時 27歳
セーリオ帝国の皇帝陛下。
上級貴族出身の母は先代皇帝の第6夫人だった。第7皇子として生を受けたが体格に恵まれたため帝国騎士団に所属していた。24歳のときに先代が崩御し、その混乱に乗じて攻め込んできた隣国を撃退したことで皇帝となる。
父親のハーレムでたくさんの人間を見てきたので、瞬時に相手の内面を察する力がある。歴代の皇帝がハーレムを持っていたので自分も同じようにしたが、あくまでも皇帝の仕事のうちの一つと捉えており、それぞれの妻に対しては事務的な態度を取っていた。
アリシャと出会ったことで人を愛する喜びを知り、帝国民の心に寄り添った皇帝陛下として帝国の歴史に名を遺した。
■エディリアーナ
初登場時 19歳
セーリオ帝国の筆頭上級貴族の娘。17歳で後宮入りして第1夫人となる。
子どもの頃から課せられてきた『皇帝陛下の正妃になる』という義務を果たしたあとは自分自身のために生きることを決意。帝国の民を第一に考えてジェスレーンと共に統治していき、帝国の歴史に最高の賢妃として名を遺した。
ユーリエとルシウスによって帝国全土に自分のグッズが売られる店があることをちょっとだけ恥ずかしいと思っており、たまにベッドに寝転んで枕に顔をうずめて足をバタバタさせていることは侍女長のマリベルだけが知っている。
■ソニア
初登場時 17歳
ルーティ国の第1王女。
栗色の髪に緑の瞳という平民によく見られる色を持って生まれたため幼少の頃から虐げられていたがセーリオ帝国との平和協定のために第9夫人として後宮入りした。
極度の緊張のため初夜は執り行われていないが、ジェスレーンが細工して無事に済んだように見せかけている。エリュードとの初夜の際に、自身がまだ処女だという事に気が付いて大慌てする。
エリュードと共に『メンデルの法則』を研究・発表したあとは『寵妃アリシャ様』の定期的な論文を発表し、月刊誌や週刊誌という文化を誕生させた。
■エリュード
初登場時 24歳
騎士を輩出する家門に生まれた4人兄弟の末っ子。小柄、美しい顔、長い髪という中性的な容姿。
自分の体格を気にしていたが、文官の道を志すとすぐに頭角を現した。24歳という若さで筆頭文官にまで上り詰め、平和協定のために向かったルーティ国で運命の出会いを果たす(同時に失恋する)
ルーティ国でソニアを虐げていた者たちへの復讐を済ませ、アリシャの侍女になろうとしているソニアに秘書となるよう誘導した。アリシャは侍女長のリィナを伴って外出するため、ソニアがアリシャの専属侍女になったら会う機会が激減すると分かっていたからだ。ソニアが秘書になれば会議の場で顔を合わせることになるので、少しずつアピールしていこうと考えていた。
ソニアを大切にして、深く深く愛した結果、5人の子宝に恵まれた。
■ユーリエ
初登場時 18歳
セーリオ帝国で一番の資金力を誇る家門に生まれた。
待望の末っ子長女だったので甘やかされて育ってきたがエディリアーナとの出会いを境に覚醒し、エディリアーナ愛が強めの立派な淑女となる。
エディリアーナを追いかけて学園の同級生となった後はハーレムの第2夫人となり、ハーレム解体後はエディリアーナの専属侍女となり、最終的にエディリアーナの実弟ルシウスと結婚したことでエディリアーナの義妹となった。
結婚後はエディリアーナの侍女を続けながら、ソニアに対抗して『正妃エディリアーナ様』という長期連載を執筆した。
■ルシウス
初登場時 17歳
エディリアーナの3歳下の実弟。かなりのシスコン。
ユーリエ曰く、美女で気品があって努力家のお姉様がいたら、シスコンになるなという方が無理な話らしい。婚約者候補の女性と会わせてもエディリアーナの話ばかりするので婚約者選びに難航していた。ユーリエの実家から婚約の打診があった際「この話を逃したら次は無い」と焦った両親はルシウスに確認を取ることなく承諾の返事をしている。
アリシャだけは心配していたが、エディリアーナ愛が強めのユーリエとルシウスは意気投合し、貴族としては異例の速さで結婚した。ユーリエとの共同事業でエディリアーナのグッズを取り扱うショップを帝国全土にオープンさせ、エディリアーナの偉業を広めることに一役買った。
作中で書けなかった部分も入れてみました。
初めての連載でしたが楽しかったです!




