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世界は裏でまわってる  作者: 最上 品
85/93

85.今、ではない事

今日も元気に(?)3話です

1/3


 怪しい男の暗躍は目に見えているので、この男の子をどうこうしても意味は無いでしょう。


 ただ、放っておくにはまだ若すぎるのもあって、懲らしめるというよりは注意ぐらいはした方がいい気が。


「だったら、今、すぐにこんな事止めさせればいいんじゃない?」

「でも、こんな時代……なんでしょ?」

「こんな時代、だからこそ止めるべきなんじゃない?」


 ひーちゃん、ふーちゃん、みーちゃんが真面目に話し合ってこの後の方向性を考えてくれると、どうしてあげるのが一番いいお仕事になるのか何となく見えてくるもので。


「あんまりいい事じゃないかもしれないけど、悪い事をしたら大変になるって覚えて貰いましょ」


 ちょっとだけ意地悪な顔を私がすると、何故か凄い反応をみせるみんな。


「やりすぎ注意!!」

「おしっこちびっちゃう……」

「前途ある若者がっ!」

「お昼は洋食ぅ」


 若干一名、会話に参加していませんが会話に参加していないつっちーも、お昼までには終わらせてほしいみたいで、長い時間を使わない様に注意してきます。


 なんとなくみんなが私の事をどう思っているのか分かった気がするので、後でその辺りはしっかりと話し合う事にして、とりあえずは男の子をどうにかする事に。

男の子に気づかれないように注意しながらふーちゃんに確認を取ると、こっちに行ったと教えてくれます。


 ふーちゃんの声に従って動くと、その場所はいつも占いをしている所から一つだけ曲がった角の先。


「盗ったか?」

「うん……って、あれ?」


 男の子は驚いた顔をしつつも、少しばかり嬉しそうな顔。


「ちっ、失敗したのか!」

「いや、そうじゃなくて……五枚?」

「なにっ!?素晴らしいじゃないか」


 枚数が多くて嬉しいのか、盗ったカードを怪しい男に見せびらかします。


「カード代」

「分かってるよ。ちょっと待て、本当にこのカードで間違いないか確認するからな」


 怪しい男は子供からカードをひったくると、しげしげと穴が開くほど見るとニンマリ。


「カード代っ!!」


 男の子は痺れを切らせ、カードを再び奪い取る様に動きますが、身長差がありすぎて届きません。


「五月蠅いな!!ったく……一枚5円だった……かな?いや、そうだな、五枚で……20円だ」

「違う!一枚20円!!子供だからってなめるなよっ!!」


 このままだと持ち逃げされると本能で分かっているのか、男の子は躊躇いなく怪しい男の脛をつま先で右足、左足と順に蹴り飛ばします。


「ってぇな。ああ、もう、わかった、わかったから、こんなにうるさいと気づかれるだろうが。ほら、滅多にお目にかからないから知らないだろうが……これが百円札だ」


 ペラペラと風も無いのになびかせて怪しい男はわざとパチンと指でお札を三度弾き子供にお金を見せびらかすと男の子は再びジャンプをしてその百円札をひったくります。


「これで、仕事は終わり。じゃあね、お・じ・さ・ん!」


 男の子はお札も確認せず、勢いのままにお札をポケットにしまうと、その場を後にしますが怪しい男はニヤリと笑うだけ。


 そんな様子を確認すると、頭の中でひーちゃんが言います。



「厄介な男ね。今のアレ……どう見ても」

「うん、どうしよう?」

「変に目をつけられて、後々は……私達じゃ助けられないし……」

「だからと言って、人に頼むのはちょっと違うし」


 何かいい方法が無いだろうかと考えているみたいですが、それだったらそんな事も忘れるぐらいの強い衝撃か何かで上書きすればいいわけで。


「忘れる程のショックって……?」

「そんな事、やっちゃって大丈夫?」

「あわわわ」


 ふーちゃんだけ怖がっているのは私のお仕置きを何度も一人だけ受けているからでしょうけど、なんとなくしか知らない他の三人はそこまで知らないからか大した反応はせず。


「ナルホド、あの男のしたい事は分かったから、ふーちゃん、しっかりと子供の方は見張っておいてね?」

「ら、らじゃー!」


 私の目が怖い訳ないと思いますが、ふーちゃんはいつも以上に元気よく返事をしてくれたので、何食わぬ顔をしたまま私はいつもの占いをしている場所へ向かうとしましょう。


「お、タエさん。どうやらこの通りで、占いを待っている人は沢山いるみたいだから並ばせておいたよ」

「親方さん、おはようございます。それに、いつもありがとうございます。ただ、ちょっとだけ昨日と一緒に思うかもしれませんが、塩を用意だけしておいてもらえませんかね?」


 朝の挨拶も適当に、私がそう言うと親方はまた何かあったんだろうと察したみたいで、スッと目を伏せるようにしながら頷きます。


「今からすぐに用意しますので、もう暫くお待ちくださいね?」


 並んでくれているお客さん達は男性が多めで、殆どが初めてのお客さんみたいですが、昨日とは少し違って女性もぽつぽつ列に居てくれているのは嬉しい限り。


「順番にこれから占いますが、まず初めに場を整えたいので……、ご協力いただける人は……いらっしゃいませんか?」


 ……これで釣れると嬉しいのですが、ああいうヤカラは人目を気にするので……どうでしょう?

まあ、ダメだったら他にも一応策はあるんですけどね。





思っていたよりも、三日目が……何ともうまく進まない(笑)


アレも、コレも、と書きたい事はあるのですが、上手い事纏められずにすみません。


この間の閑話のキャラクターに触れる事が出来てちょっとだけホッとしています。


あのキャラもこのキャラも、モブが殆どいないので(笑)

脳内がパンクというか、ミチミチと詰まっている感じです。

零れない様に注意しないと!!!

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