表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
#ドラなぜ 勇者の相棒であった守護龍は、なぜか勇者の故郷を滅ぼしたいようでして  作者: アッキ@瓶の蓋。


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/18

第18話 Epilogue:ユトリエ

 騎士団長ダンガイ。

 彼は華々しい活躍を得て、見事、騎士団長となった人物である。


 見習い騎士から始まり、いくつもの業務と年月を重ねる事で、信頼と実績を得ていき、僅か45歳という若さにて騎士団長という地位まで上り詰めた、叩き上げの人物である。

 

 そんな彼には、たった1人だけ、騎士団の中で頭が上がらない人物が居る。




「ふぅ、隊長はそろそろ帰るようっすね」


 ダンガイの前でそう言うのは、ヒョーガッキの部下であるユトリエである。

 実はこっそりとヒョーガッキを監視していたユトリエ、その後ろでダンガイはまだこれを続けるのかと思ていた。


 ヒョーガッキの部下であるユトリエ。

 しかしながら実は彼女は、この騎士団における特別選出枠として選抜された幹部候補生であった。いわゆる、キャリア組というヤツである。

 難しい選抜の基準を乗り越えて、その上でダンガイがやってきた功績以上の実力を見せつけてきた彼女はいま――



 ダンガイの若干45歳での騎士団長就任というのを越えて、"肩書きだけなら"19歳という若さにて騎士団長に就任していたのである。



「ユトリエさんは、相変わらずヒョーガッキさんが好きですね」


 そもそも、編纂二課という部署を作ったのも、彼女である。

 編纂課という追い出し部署を、わざわざ2つに分けて、その2つ目の課の長にヒョーガッキを選出して、しれっと自分を部下として置いた。完全なる私情であった。

 この間のヒョーガッキが解決した大司教マグマルマに、騎士団の増援が派遣されたのも、騎士団長が派遣したという事になっているが、その騎士団長と言うのが、ユトリエだったのだから。


「えぇ、好きっすよ? なにせ、この騎士団の希望っすから」


 しれっと、ユトリエはそう答える。


「うちの騎士団は、剣術や槍術などの武術にはめちゃくちゃ長けてるっすけど、その反面、お国柄的に魔術に対しては無防備っすから。今回の事件だって、その事が引き金みたいっすし」


 ダンガイもその事には、頭を悩ませていた。

 この王国には、魔術を扱う者は少ない。上級魔法の使い手ともなると、物凄く少ない。


 そんな中で、ヒョーガッキはその"物凄く少ない"を満たした、唯一の騎士団員である。


 現在の騎士団の評価基準では評価しづらいせいで、編纂課に送られていたが、ユトリエは彼をバックアップして、騎士団における魔法使いの部署を作ろうとしているのであった。

 そのために、こうやってコソコソと動いているらしいのだが――


「それでしたら、私の方で何人かピックアップしておきましょうか。魔法が使える者の育成部署として動き出す前に、何人か先に配属されていた方が便利でしょうし」

「……えっとぉ」


 そう言うと、「それはちょっと……」とか、「ほら! 隊長との相性とかありまっすし!」などと、要領を得ない答えを返してくるユトリエ。


「(相変わらずですね、ユトリエ)」


 ユトリエが彼に並々ならぬ関心を抱いているのは、ダンガイも良く知っていた。

 なんでも、彼が冒険者だった時代に、魔法で助けられたとかなんとか。


 まさか、その助けられた少女が、騎士団長となって自分の価値を上げようとしていると知ったら、彼はどう思うのだろうな。


 そんな事を考えながら、ダンガイはユトリエの様子をじーっと見つめているのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ