表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
#ドラなぜ 勇者の相棒であった守護龍は、なぜか勇者の故郷を滅ぼしたいようでして  作者: アッキ@瓶の蓋。


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/18

第10話 解き放たれた警告

「結局、手詰まりという感じっすね~」


 村長の家を出た俺とユトリエ。しかしながら、得られた情報はこの問題の解決するほどの情報ではなかった。


「まぁ、けどそれで良かったかもしれない。あれが単なる、守護龍様なりの冗談(ジョーク)だったかもしれないし」


 納得していないユトリエだが、それは俺だって同じだ。だが、実際にこれ以上、俺達に何ができるというのだろうか?

 そもそも、このティロット村に来ている騎士が俺とユトリエの2人だけと言うのも、その理由の1つだ。もし仮に、あの守護龍様の発言を真面目に捉えているのならば、騎士様が数十人、少なくとも数人単位でこの村に調査に来ているはずだ。しかしながら、来ているのは俺達だけ。あの発言の真偽をまだ疑っている段階なのだろう。


「本当に良いんっすか? ボクはまだ納得してないっすけど」

「納得する以前に、これ以上は専門的な知識が必要だろう。なにより俺達の本来の仕事は、部屋での編纂作業だからな」

「……別に誰も求めてないと思うっすけど」


 まぁ、それに関しては俺も同意だけど。

 しかしながら、いくら窓際部署といえども、仕事として与えられている以上はしないといけないでしょうよ。うん。


「しゃあないっすね! ここは隊長の唯一の後輩ちゃんたるこのユトリエちゃんが、隊長とあの部屋でくんずほぐれつ頑張っちゃうっす!」

「くんずほぐれつとかは良いから、仕事をしろ。仕事を」


 さてそれじゃあ、また2日ほどかけて王都へと帰るかぁ~。俺がそう思っていると、




 ――ひゅ~~!!



 空をなにか、赤い玉のようなモノが飛んでいた。そしてその玉は、こちらに近付く度に、段々と大きくなっていって、



 ――ぶしゃああああああああああああああ!!



 村にあった、作物の保存用の倉庫に引火した。

 ごぅごぅと燃える倉庫、慌てて消火しに入る村人たち。そんな倉庫が燃える様子を見ながら、俺とユトリエはその炎を見ていた。


「ねぇ、先輩。あれって……?」

「あぁ。あの白い炎(・・・)は、アレ(・・)だよなぁ……」


 白い炎――この国において、真っ白な炎を使えるのは、たった(・・・)1つの(・・・)生命体だけ(・・・・・)




 ――守護龍(・・・)メサイアウト様(・・・・・・・)、だけ。



 その後、俺は知る事となる。


 王都にて、守護龍メサイアウト様が再び現れて、宣言した事を。



『我は守護龍メサイアウト。いまのは警告だ、次は容赦しないぞ』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ