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あとがきに代えて おまけ小話


読んでも特に得をしない、わちゃわちゃおまけ小話です。

シリーズでくくった番外と同じく、ただの作者の悪ノリなので、読みたい方だけどうぞ。

キャラクターたちがメタ発言をします。あらかじめご了承ください。



アリサ:フクサイなし! 終わりましたわね(へにゃり)


フォン:アリサは振り回されっぱなしで大変だったよね。お疲れ様。


アリサ:振り回したのはフォン様ですわよね……。


フォン:心外だなあ。僕はただのアリサのストーカーだよ?


アリサ:ご自覚がありましたの?!


フォン:アリサが知らないところだと、アリサと2人のお茶会のあと、アリサが口をつけたフォークを永久保存しようとしたね。


---

1章11話のあとの一幕

挿絵(By みてみん)


フォン「エマが口をつけたフォーク♪ 一生洗わないんだ」

付き人「不衛生なのでお渡しください、フォン様」

フォン「え、ヤダよ? 観賞用なら問題ないよね?」

後でこっそり洗われました。

---


ニゲラ&ウィステリア:(フォンにじと目)


フォン:この時のここ、この付き人が父上の手先だったわけだけど。


挿絵(By みてみん)


アリサ:そういうお話だと、わたくしが


(ウィステリア姉様……、今はどちらにいらっしゃいますの……?)


と思っていた時に、ウィステリア姉様はすぐそばにいたことを後から知って驚いておりますわ。


---

3章4話 ガーベラとの学舎祭

挿絵(By みてみん)

---


ウィステリア:アリサは疑っていなかったものね。


アリサ:あのころは認識阻害の魔道具の存在も知りませんでしたし、ガーベラさんに隠しごとをされているとも夢にも思いませんでしたわ。


フォン:無事にウィステリアが戻ってくれて嬉しいよ。ウィステリアとニゲラ兄様はお似合いだしね。(さりげなくアリサを抱き寄せる)


ニゲラ:ふむ。ウィステリア嬢も含め、アリサも引き続き共有するというのはどうであろうか。(さりげなく引き戻す)


アリサ:ニゲラ様?! 何をおっしゃっておりますの?!


フォン:他にパートナーができるまでっていう約束だったよね?


ウィステリア:あら、わたくしはかまいませんわよ? かわいいアリサをかわいがりたくなるのは当然ですものね。わたくしだってキスしたいのですから。


アリサ:姉様まで何をおっしゃっておりますの?!


フォン:アリサはニゲラ兄様をいい人だって思ってそうだから言っておくけど、ニゲラ兄様って腹黒いよ。気をつけてね?


アリサ:今のお話はご冗談でしょうし、腹黒いということはないかと思いますわ。


フォン:僕らが両思いなのに気づいていたのに、アリサに告白してかっさらう人が腹黒くなくてなんなのさ。


アリサ:ううっ、そう言われると反論が難しいのですが……。


フォン:ニゲラ兄様から同情するような話を聞いてるとしたら、それも計算だからね。アリサを自分に取り込んで離れないようにするために話してるだけだから。


アリサ:けど、たとえそうだったとしても、ニゲラ様は大切にしてくださいましたわ。わたくしのワガママを聞いて待ってくれたり、ニゲラ様の前でフォン様とキスをしてしまったことも許してくれたり……。


フォン:ニゲラ兄様の本音は?


ニゲラ:フォンと恋人のキスをしたから自分とも解禁だろうと迫るかを迷った結果、さすがにそれは卑怯だろうと飲み込んでおったな。


アリサ:迫っ、えっ……。


フォン:許した方がアリサの好感度が上がるだろうっていうの込みでしょ? ニゲラ兄様って、プラマイをよくよく考えて動いてるんだよ。それが一見、いい人に見えるだけだから。


アリサ:難しいのですが……、誰にとっても、自分によくしてくれる人が「いい人」で、自分に害をなす人が「悪い人」ですわよね?

 わたくしはニゲラ様に不義理をしたのだから「悪い人」で。それを許してくださったニゲラ様は、何を考えていたとしても「いい人」だと思いますわ。


ニゲラ&フォン:(顔を見合わせて同時に吹きだす)


フォン:うん。僕はアリサのそういうところ、好きだよ。


ニゲラ:ふむ。やはりすべて共有でよいのではなかろうか。


アリサ:ニゲラ様?!


フォン:ははは。じゃあ僕は今日からアリサを軟禁しようかな。いっそ完全に監禁した方がいい?


アリサ:フォン様?!


ウィステリア:やっぱり今からでも遅くないからニゲラ様にしておきなさいな。


アリサ:姉様?!


ニゲラ:まじめな話、結局どちらが王位につくのかは決まっておらぬのであろう?


フォン:「ご想像にお任せします。好きな形でなんでもOK!」っていうメモが空から降ってきたね。


アリサ:未来は未知数ですのね。


フォン:今年のプロムには出られなかったから、来年のプロムには僕がアリサの婚約者として出るのは決定ね。


アリサ:未来のフォン様がイヤな夢を見たお話でもそう言っているみたいですわね。

(シリーズ番外、元公爵夫人の独白2/2話)


ウィステリア:表向きはそういうことでよろしいのではなくて? わたくしとニゲラ様、フォン様とアリサの組み合わせの方が親への話が通りやすいでしょうから。


アリサ:表向き、ですの? 実のところは……


フォン:「ご想像にお任せします。好きな形でなんでもOK!」っていうメモが空から降ってきたね。


アリサ:降りすぎではありませんこと?! ここの空はどうなっておりますの?!



 おしまい。


 改めて、ありがとうございました!




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