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海軍の組織形態をきちんとまとめていくとしようか。

 さて、各大名の統治している場所に対しては直接的には干渉しないが、侍所にせよ海軍にせよ上意下達の組織として階級制度と階級章をはっきり導入することにしよう。


 戦国時代の軍事的組織でも集団戦の概念が浸透してきており、(そなえ)という、総大将ー大将ー組頭ー足軽のような上下の関係のある軍事編成組織が合戦のときには構築されたりもするが、通常時から敵味方がはっきりしないような状態であった場合は集まってきたものの中からそれを編成しないといけなかったりするので指揮官が誰なのかというのは非常に曖昧だったりもした。


 それ故に侍の大将だったり地侍や国人などの組頭が死ぬとその下の足軽が離散してしまったりもしたわけだが、海軍では仮に船長が死んだ場合にその船が行動不能になってしまっては困るので軍階級や席次を定めて、不測の事態が起こった場合には指揮権の移譲が速やかに行われるようにしておかなければならない。


 このあたりは古代の軍団制度を真似つつも近代の軍隊や警察組織を真似たほうが早いかもしれんな。


 海軍の編成は以下のようなものとする。


 複数の艦船を率いる艦隊長は大将1名と補佐の少将1名が率い基本的に千人を率いる。


 大型艦艦長は大佐と補佐の中佐が率い基本的に二百人を率いる。


 中型艦艦長は中佐と補佐の少佐が率い基本的に百人を率いる。


 小型艦艦長は少佐と補佐の海尉が率い基本的に五十人を率いる。


 海尉は2年以上の実務経験を持つ士官候補生から昇進するか、商船船長として5年以上の経験を持ち、なおかつ筆記と実技試験に合格したものがなれる。


 士官候補生

 海軍士官学校を卒業したものは士官候補生として艦船に乗り込み補佐官の補佐を行って実地で学ぶものとする。


 下士官

 下士官には実務経験により船舶運用長、砲術長、操舵長など置きそれぞれの艦長の指示に従ってその下の長へ指示を出させる。


 船舶運用長

 船舶運用長は航海長、航海兵曹、航海士、掌帆長、甲板手、艇長などで構成される船舶運用下士官の長としてそれら運用下士官に指示を出すものとする。


 砲術長

 砲術長は砲術兵曹に指示を出す。

 砲術長は砲術学校の卒業生でなければならない。


 操舵長

 操舵長は操舵兵曹に指示を出す。

 24カ月の航海経験に加えて6カ月以上の操舵経験が必要とされた。

 操舵、舵や羅針盤などの整備、航海日誌の記入なども職務とする。


 水兵

 水兵学校を卒業したものは水兵として船を動かすために船に配置される。

 水兵は勤続年数によって三等水兵・二等水兵・一等水兵に分けられる。


 何らかの理由により上官が職務の遂行が不可能になった場合はその下のものが職務を引き継ぐものとする。


 例 大型艦船の艦長である大佐が狙撃され死亡した場合は、中佐がその職務を引き継ぐ、中佐も死亡した場合は士官候補生がその職務を引き継ぎ艦艇の運用に当たる。


「まあ海軍はこんなととろか」


 すぐに適用できるとも限らないがまだ制定したばかりの海軍ならそこまで混乱も起こらないだろう。


 食い詰め公家の職としてすでに結構な時間が立ってしまった侍所のほうが簡単ではない気はするんだがそちらもきちんと制定せねばな。


 とりあえず海軍士官学校と砲術学校、水兵学校をきちんと設立するのは大事だろう。


 侍所についてはちょっとむずかしいところがあるんだよな。


 基本的な組織形態はおんなじなんだけど。

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