プリンスメロン
掲載日:2012/07/18
坂の途中のフルーツショップ
甘い香りのプリンスメロン
白磁色した鼻を果実にあて
君はくすぐったそうにほほえんだ
青空にかかげて見くらべて
君が選んだプリンスメロン
ふたつを僕のリュックに入れて
もうふたつは君が袋に提げて
愛の重さはふたりでわかちあい
重すぎず
軽すぎず
バランスよく
ちょうどいいくらいになるように
重すぎる愛は
いつか疲れてしまう
たとえ健やかな香りがただよって
おいしい味わいだったとしても
相手の存在そのものが重荷になるから
軽すぎる愛は
いつかむなしくなってしまう
おたがいの存在を確かめ合わなければ
ほどよい手応えがなければ
いっしょにいる意味がなくなるから
坂の途中のフルーツショップ
雨上がりの冴えた陽射しが
プリンスメロンに照りかえる
ふたり ほほえみかわして
それから 手をつないで




