次に向けて
本日、二話更新です。お気をつけください。また、投稿が遅れてすみません。
新しいエリア「魔界」か。危険度は上がるし、参加は任意みたいだが、行かない訳にはいかない。そもそもパートナーたちと冒険がしたくてプレイしているのだから断る理由はないよな。
全く違う種類の魔物ってどんな姿なんだろう。少なくともうさぎ型ではないだろうが。
せっかく新エリアに行くなら新しい職業になってからが良いな。目標のポイントにはほんの少しだけ足りていない。レベルを上げたら海の神殿に行って転職しよう。ついでに海の神殿で復魂祭の様子も見てみたい。
その前に、時の神殿の書庫に向かおう。イベントも終了して新たな局面に突入したことだから新しい本が読めるようになっているかもしれない。
……あった。「創世神話5 〜四大神殿の誕生〜」を開く。
魔物に対抗する手段として四大元素を司る神は魔法を与えた。時の神、海の神、山の神、鏡の神はそれぞれ神殿を作り、人々に力を与えた。
四柱の神は、悪魔を作り出したとして和の神をかの地に封印した。――二度と和の神の手を汚さぬように。
かの地……? 森で魔界の入り口が発見されたことを考えると、和の神が封印されたのは魔の森か? この仮説が正しければ、和の神は完全に闇堕ちして、今も魔物や悪魔を通じて人を傷つけていそうだが……。
時・海・山・鏡の神は和の神についてどう思っているのだろうか。この創世神話によると大切に思っているようだが、イベントの時に特に出てこなかった。今はまだその時ではない、ということなのか?
その辺は魔界で知ることができるかもしれないな。さて、どんな物語が紡がれるのか、今から楽しみだ。
新たな環境を想像しながら、俺は神殿から出た。
これで本編を完結します。リックの物語はまだ続きますが、ここで語られることはありません。
ここまで読んでくださりありがとうございます。来週、番外編を更新する予定です。




