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Brave and Partners Online  作者: 岩越透香
第四章 第二の町

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港にて1

短いです。

 さて、新しい町を探検しますか!


 広場にあった町の地図を流し見してから歩き出す。この町はセア港を中心とした半円になっているようだ。


 セア港の近くは利便性が良いためギルドなどの建物が並ぶが、古くからある商店や民家もいくつかある。またこの町は計画的に作られた訳ではなく、家が無秩序に並んでいて狭い道も多いため、初めて来た人は迷うことも多い。古い・新しいが混在するカオスな雰囲気がこの町の魅力だ。とパンフレットには書いてあった。


 来た方を見てみると、クルミさんが言っていたような光景が広がっていた。大小様々、形もそれぞれ異なる白い建物が山の方まで連なるように建てられている様子は圧巻だ。見える限りでも道は入り組んでいて、広場まで連れてきてもらえて良かったと思った。


 屋台を冷やかしつつ、寄港する船を見たら服飾ギルドに向かおう。


 全部の屋台を見て回り、魚料理をパートナーたちと分け合い、ジュースを飲み終わったところでやっと小回り出来そうな小さめの船が港にやってきた。船の中には護衛と思われる人が多く乗っていて、ただ事ではなさそうだ。


 不思議に思って、食べた物のゴミを店の横のゴミ箱に捨てに行った時に、理由を聞いた。


「ああ、前回の復魂祭の少し前、海の神殿をクラーケンが襲ったんだよ。縄張りでも無いのに不思議なことだ」

「クラーケンってあのタコみたいな?」

「そうそう。クラーケンは復魂祭以降、神殿には近づいていないらしいが、それでも不安だからねえ。ああやって護衛を増やしているのさ」

「倒せていないんですか?」

「クラーケンは大漁をもたらすとも言われているからねえ。倒して漁業に被害が出るといけないから、弱らせて追い返したと聞いているよ」

「前までは神殿を襲うことはなかったんですよね? なら何か原因が……」

店員さんは「ただの店員には何が何だか」と言って首を振った。次は復魂祭でクラーケンから神殿を守るイベントになりそうだ。


 大迫力の船が見れるのかと楽しみにしていたが仕方がないか。それはまたいつかだな。



 気を取り直して、服飾ギルドに向かう。服が並んでいるスペースを横目に靴のスペースへ向かう。靴は本来服飾ギルドの管轄ではないが、服と合わせやすいようにとここに置かれているそうだ。


 神官服に合わせるものだから、運動靴では駄目だ。やはりブーツだろうか。そもそもコスプレみたいな衣装を着ている訳だから編み上げブーツとかにしてみようか。軽めの鎧を着てみるのもありだな。俺は神官だが槍使いでもある訳だし。


 迷った末、丈が長めのエンジニアブーツにした。普通のブーツと比べるとVITが上がったからだ。


リック

種族:人間ヒューマン Lv.43

職業:神官Lv.17 【加護】

HP:20/20

MP:50/50〈+8〉

STR:20(+6)〈−2〉

VIT:12(+27)

INT:50(+22)〈+8〉

AGI:10(+5)

【スキル】

使役 槍術Lv.14 棒術Lv.3 索敵Lv.5 回復魔法Lv.4  強化魔法Lv.8 妨害魔法Lv.2 付与魔法Lv.1 毒術Lv.12  麻痺術Lv.12 料理Lv.1 解体Lv.5 鑑定Lv.4

【装備】

普通の槍 STR:+6 耐久:295

神官のコート INT:+2 VIT:+3 AGI:−1 耐久:100

タートルネック(白) VIT:+2 INT:+3 耐久:500

シルクのズボン VIT:+3 耐久:100

エンジニアブーツ VIT:+2 AGI:+1 耐久:400

残りポイント:41


 ブーツに付いているAGIの補正は他の靴にも付いていて、これが靴を履くメリットだ。もっと動きやすい靴だと補正がより大きかった。とはいえ、そういった靴はVITに補正がなかったり、デザインがいまいちだったりするため一長一短だ。


 でも鎧スタイルも捨て難いな。鎧を着るにはSTRがある程度必要だから、神官戦士的な職業になりたいな。とはいえ、戦士職はまだ解禁されていないけど。神官レベル二十で何かなれたりしないのだろうか。



 装備を整えられたから戦いに行こう。折角なら海で戦ってみたい。魚釣りみたいに魔物を釣り上げる……は現実的でないから、冒険者ギルドで船の護衛みたいな依頼を探すのが良いな。


 屋台の人が言っていたように、今は船を護衛する依頼が多い。船に乗り込まれるなんて状況になったとしたら沈みかけというのもあってか、魔法使いや弓使いなど後衛職推奨の依頼が多い。俺のパートナーだと小夜イブキハヤテが海の魔物に一応対応出来るだろう。船を守ることが目的なのだから、妨害魔法で動きを止めるのでもありだ。


 一つ受けてみようとしたところで気がついてしまった。護衛依頼は大体中級以上が対象ということに。慌ててギルドカードを確認する。


 初級だ。といっても、レベル上げがてら討伐依頼をこなしていたから中級になるまでにそこまで時間はかからなさそうだ。


「この三つが出来そうだな」

比較的早く出来て貢献度も高い依頼を見繕う。さて、さっさとこなしますか。

遅れました、すみません。

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