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亡霊×少年少女  作者: 雨霧パレット
第三種霊障士資格試験
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曽祖父の背中

お久しぶりの投稿です。

よろしくお願いします。

曽祖父の背中が怖かった。

幾千もの戦場を駆け抜けた、その英雄の背中。

自分とは似てもいない、たくましい背中。

いつもなにも言ってくれない、その背中。

「頑張れ」とか、「よくやったな」とか、曽祖父はそういった気の利いたことは決して口にしない。

頑固とか雷親父とかそういう次元を超えた、ただひたすら畏怖の存在。

それでもこっそり、執務室で仕事をする曽祖父の背中を見つめることが、僕の幼い頃の習慣だった。

小さな灯りに照らされた背中は、なぜか時折小さく見える。

まるで、なにかの淋しさを堪えているみたいな……。

もう少し踏ん張ってみたら、少しは褒めてくれるのかな?

喜んで、笑顔を見せてくれるのかな?

もう少し、ほんの少しでも、僕が強かったら……おじいさまは、僕のことを好きになってくれるのかな?

僕が一覇みたいな、ヒーローだったら……。


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