表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/60

この期に及んでまだ誘う?-3

「週末、暇?」

「――なんで?」

 さすがに学習するよね、妹相手の時は安請け合いしちゃいけないって。

「お寺さんで清掃活動と…」

 ほらね。

「アンタさあ、いったい何考えてんの?」

「何が?」

「アンタが良いと思っているものを悪いとは言わないから、アタシが良いと思っていないものを『良いでしょ』って強要しないでって言ったよね?」

 途端に黙り込んだ妹。

「そもそも宿泊セミナーに行く前に『今回きりで良いから』『嫌だったもう誘わないから』って言ったから折れてあげたの忘れたの?」

「そんなこと言った覚えないけど」

 はああああああ? 何言ってんの!? 録音しておけば良かった!


「自分が素晴らしいと思ったものを私にも体験してほしい」

「ネットからの聞きかじりではなく自分で実際に体験してから判断してほしい」

「終わってからどんなに罵られてもいいから一度でいいから参加してほしい」

「38万円は自分のために喜んで自分が払いたい」


 とか何とか言いながら号泣し続けた挙句、ウチに平日の朝四時まで、六時間も居座ったじゃん? ――ああ、私を引きずり出せれば儲けもので、アレ全部、口から出まかせだったのか。


「それより何がそんなに嫌なの?」

「BAさんも何がそんなに引っかかってるんだろうって心配してる」

「自分が話をしに来てもいいって言ってくれてる」

 うわうわうわうわ、怖い怖い怖い怖い! 無理無理無理無理!

 コイツ言葉が通じない!


「嫌なら縁切ってくれてもいいから」

 うん、じゃあもうそうしよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ