弟と母にぶちまける。

　妹への怒りが薄れて冷静になってくると、他の家族への被害が心配になってきたので、とりあえず帰省して弟と母にタイミングを変えて別々にぶちまけることに。

　弟へは言葉を選ばずに。

　そして、もし誘うとしたら恐らく父を口説き落としてから、母と弟は芋づる式に巻き込もうとしてくるだろうから、そうならないように気をつけておいてくれと釘を刺すのも忘れずに。

　母へは言葉を選びながら、伝わったと分かるまで繰り返し繰り返し丁寧に。

　特に、「別に家庭まで持ったイイオトナが今更何に自分の金をつぎ込むかはもう自己責任で、親のせいではない」ということと、「見境なく金をつぎ込むという意味では集金宗教に入れ込むのもパチンコやホストに入れ込むのも大差ない」ということをしっかりと伝えるのを忘れずに。

「もし本当に三人引きずり込む必要があるとしたら、私で失敗した分、母さんたちに声かけてくる可能性があるから気を付けてね」

　予感が的中するとも思わずに。