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死後保障とかいう現世利益。

 「学業成就」だの「交通安全」だの「商売繁盛」だの、一般的な寺社でウリにしているであろう「ご利益(りやく)」について、「目先の利益に囚われた現世利益(げんぜりやく)」だと切り捨てたBA。


 これに対して自称目先の利益に囚われない「念佛宗」が祈願するのは「死後」や「来世」のことらしい。

 分かる人が誰もいないからこそ本当に何とでも言える分野だよね。


 でもさあ、「あなたの死後は保障されました」と聞かされているのは「今この瞬間の自分」つまりは「現世の自分」だよね?

 だから、例えば「死後が安泰ならいざ死ぬとなっても怖くないな」とか思ったり、「来世が安泰と分かったお陰で今の生を安心して全うできるな」とか思ったりするのも当然、「今この瞬間の自分」つまりは「現世の自分」だよね? 「死後の自分」や「来世の自分」とやらは実際に死んだり来世を迎えたりするまでは登場しないんだから。

 ――ってことは、現世の時点で既に「死後保障」や「来世利益」というご利益(りやく)の恩恵に(あずか)ってるわけじゃん?


 だとしたらこれもまた、他の寺社が口約束をしていない、打ち出していないというだけで、「念佛宗(アンタら)」が切り捨てた「現世利益」の一つなんじゃないの?


 真の純粋な「死後保障」や「来世利益」とやらがもしあると仮定しても、それはドッキリやサプライズと同じようなもので、本人に知らされた時点で「現世利益」の要素を含んでしまう類いのものだと思うけどなあ。

 むしろ死後も保障されたい、死後にも少しでも良い思いができるように支度したいという来世への執着の方に引くわ。

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