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19話


エマたちをモールで降ろして一旦帰ろうとしたが、俺も新しいシャツが欲しかったので駐車場に止め買い物に行く事に。


広いモール内エマたちと会う事もなく買い物を終え一旦帰ろうかと思ったが、コーヒーでも飲んで妹にラインしてみて時間が掛るなら帰ると決めカフェに向かう事にした。


流石に休日だけ有ってカフェは満席でしょうがないからテイクアウトして車で飲もうと並んでいると、後ろから声を掛けられた。


「きょうちゃん」


振り向くと今会いたくないトップ5に入るリオナが居た。


「・・・おおぅ、リオナ」


「今ねサリナちゃんと一緒に買い物して疲れたから休んでたんだけど、席いっぱい見たいだから一緒にどお」


「えっ・・・」


「あ、ごめん一人じゃなかった?」


「一人だよ」


バカ、一人じゃないと言えば何もなく離れられたのに何で正直に答えてるんだ。


「じゃー私あそこの席に居るから来てね」


「・・ああ」


何がしたいんだ俺は。もしエマにバレても正直に話して許してもらえると思うが、千夏は違うそもそも話すら聞いてもらえない。あいつは瞬間湯沸かし器の如く簡単に切れるし周りを巻き込む。


でもコーヒーくらい知り合いとたまたま飲んだ事くらいじゃ怒らないか。


それにあそこの席なら外からは見えるけど店内からは見えにくいから大丈夫だ。しかも雨の中エマたちが外に出る事なんかあり得ない。


俺はアイスコーヒーを買いリオナの居る席に向かう。


「悪いねサリナちゃん、相席してもらって」


「右京さんなら大丈夫です」


「きょうちゃん私には何もないの?」


「だってお前が誘ったんだろ」


「そうだけど一言有っても良いんじゃない」


「リオナ、ありがとう」


「右京さんってリオナと付き合うと思ってたのに」


「いやいや、俺は最初良いなと思ったけどリオナに軽くあしらわれたよ」


「私は昔からお客さんと付き合う事をしないと決めてたから。でもね急に店以外のお誘いが無くなってから逆に私からアプローチしてももう駄目だった」


「そおなの?」


「そうだよ」


「俺は店に行く回数減ったから営業だと思ってた」


「おお良い感じリオナ、チャンスだ彼女から奪っちゃえ」


「サリナ煽るな、今俺はエマしか考えられないから」


「そうよサリナ、右京さんがそんなことで乗り換える気ならこっちが願い下げよ」


「そっかーお似合いだよ思ったんだけどな」


そんな事言われて恥ずかしさもあって外を眺めたら、そこに3人の男に絡まれているエマと千夏が居た。


「悪いちゃっとごめん、妹と彼女が絡まれてるから行って来る」


俺は猛ダッショで店を飛び出した、しかし店から直接外には出れずかなり大回りして外に出た。


「お前ら俺の女と妹に何してんだ!」


「右京さん」


「別にちょっとお茶でも誘ただけだろ、むきに成るなよおっさん」


「ガキが調子乗ってんじゃねーぞ」


「おっさんやる気かよ、こっちは3人いるんだぞ女の前だからって調子良いねーやっちゃうよ」


そお言うと一人の男が俺の襟を掴みに来たので、その手を逆に掴み捻り上げた。そしたらもう一人の男が俺に蹴りを入れようとしたので、捻り上げた男をもう一人の男に投げつけた。


やべ、やっちゃったよ訴えられるかな正当防衛に成らないかな?


「てめーこんな事してただで済むと思うなよ、俺ら《風神》が見つけ出してボコボコして女も金も奪ってや」


俺は男がしゃべり終わる前に回蹴りで男を吹き飛ばしていた。


「おい今《風神》っと行ったか」


「馬鹿兄もう気絶してるよ、それより逃げた方が良いんじゃない」


「正当防衛に成らないかな?」


「なる訳ないじゃん、一方的にやってるのに正当防衛なんか認められたら警察要らないわ」


「きょうちゃん大丈夫」


「リオナ・・・」


やべー悪い事してないのにチンピラたちよりよっぽど修羅場感じがするのは何故だろう。


「こちらが彼女のエマさんです、そしてお世話に成ってるリオナさんとサリナさんです」


「右京さんがお世話に成ってます」


「いえいえこちらこそきょ・・右京さんにはお世話に成ってます」


なんだろう顔は笑ってるのに目は笑ってない、この状態がうやむやにできるなら警察に捕まっても良いと思ってる自分が居る。


「挨拶なんって後で良いから、とりあえず車まで急ぐよ、馬鹿兄どこに車止めたの?」


「屋内駐車場」


そしてなぜか一緒にリオナ達まで付いて来て、何食わぬ顔でで車に乗って来た。


しかもなぜ千夏は助手席に乗る、出来ればエマとリオナを離したい。


「早く車を出して」


「はい」


「きょうちゃん、流石Sクラスだね5人乗っても広々」


「きょうちゃん?」


「あ、ごめんなさい普段の呼び方で呼んじゃった、ごめんね」


なんだろう、もう6月の下旬なのにすごく寒く感じる、でも背中から汗が止まらない、うん今は後ろを気にせず運転に集中しよう。


「買い物がまだ終わってないからアウトレットに向かって」


「えっ、今から」


「だれのせいで買い物が出来なく成ったと思ってるの?」


「なんででしょう?」


「リオナさんでしたっけ、私たちアウトレットに行こうと思いますけど一緒に行きますか?」


「私たちも行きたいです」


そんな事でアウトレットに向かう事に成った。


しかし、奴ら《風神》を名乗ってたけどどおいう事なんだろ?ちょっと調べさせて後悔させてやる。


















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