55話 ドゲドーアルクスと久しぶりに会う。
おおおおっ!!
アルクスからの連絡きたーーー!!!
やった! やったよ!!
って、あぁえ?
なんで剣の街なんかに居るんだ?
何してんだアイツ。
まぁ、いいや。
とりあえずすぐ行こっ!!
転移っ!!
***
ん~~。
とりあえずギルドに来たけどアルクスは目立つし情報はすぐ入るだろ。
あ、そこの冒険者ー!
そうチミ。
アルクス知らない?
魔王討伐の英雄。
……
え!?
……なにしてんだアイツ。
まぁいっか。
とりあえず今はその道場に居ついてるんだな。
オッケー助かったわありがとー。
***
たーのもーっ!
ここにアルクスー………いたーーっ!! ひゃほーい!
おっ? クリスティも居るじゃんっ!
うわー久しぶりー!
元気?
…………
……って。
やっぱ怒ってるなー……
二人揃っておっかない顔してるもん。
なんか『別にキれてないですよ?』みたいな顔だもんな。
……
ん。先手必勝。
謝ったもん勝ちだ。
先に動いちゃえ!
……いや~。
なんかごめんね。
……雷(物理)落としちゃって。
許して。
……
お?
なんだ? その意外そうな顔?
あ~……あれか。
そういえば俺『大嫌い』とかも言っちゃったもんな。
ごめんなー。
あれも言葉の弾みで出ちゃっただけなんだ。
許してちょ。
今は全然キライじゃないよ。
……
なんだよその顔。
これまででそんな顔見たことねーぞ。
鏡いるか?
え?
一つだけ教えろ?
うん。いいよ! なんでもこーい!
雷落とした理由?
いや、だってさ
『命にかえてもどかない!』的なこと言ってたから、
それを除けるには実際に命かけてもらうしかないでしょ?
……でもちゃんと手加減したぜ!?
あと、あん時は不満が溜まり過ぎててちょっとキレてたってのもあるかな……
そんだけだ。ゴメンな。
お~……
アルクス大爆笑。
すげーな。珍しい。
おう。
本当にそんだけだ!
うっわ。
クリスティこえぇ。
なんだコレ。
まぁ……自分が撒いた種か。
おっけーおっけー。
俺は理由はどうあれ攻撃しちゃったからな。
アルクスも俺になんか攻撃してくれていいから、それで許してよ。
ちゃんと障壁とか展開しないで受け止めるから。
………
おお……さすがアルクス!
攻撃する必要なんかないか!
ありがとー!
もう一度仲間に?
……
う~ん。
……
あ。そうだ。
イケメン達をアルクスに任せるともっとパワーアップできそうだな。
……それにアルクスが近くに居る方が……俺の見極めもできる…か。
うんっ!
オッケーだ! 歓迎するよ。
ヘブゥっ!
……
……クリスティさん?
なぜに??
あ~……アルクスの代わりですか。
はい。ごめんなさい。
……え?
コレでもう気が済んだの?
じゃあ安いもんだよ!
それじゃ、早速だけど手伝って!
クリスティも居るならちょうどいいわ。
王都でお願いしたい事があるんだわ。
すぐ転移してもいいか?
そっか。
ギルドに連絡くれた時に身辺整理できてたのか。
じゃあ、いつでもオッケーだな!
あ~……って、向こうがまだ準備できてね~な。
ちょっと俺準備しに王都一回戻るわ。
で、準備できたら迎えに来る。
……多分1時間くらいで迎えに来れると思う。
……
何するのかって?
ん~……塔で別れた後にさ、俺に新しい仲間ができたんだけど、まだギルドのランクが『木』とかなんだわ。
ただ、実力は『金』くらいあると思うから、実際に戦ってみてもらってさ。
彼女達のランクがどれくらいか確認して欲しいんだ。
頼まれてくれるかな?
お安い御用か!
さすがアルクス!
心強いな。
じゃちょっと準備してくる。
すぐ戻ってくるわ~
****
二人ともお待たせ。
結構かかったかな。
おお。
……
なんか前の感じの二人だな。
じゃ、いくぞ。
…………なんか懐かしいな。
クリスティとアルクスが手をつないで。
俺とクリスティが手をつなぐ。
……右手は……エリィだったもんな。
……転移。




