54話 ドゲドークレーマーに対応する。
…………ま~だアルクス達から連絡無いか~……
もう3日も経ってるし……
そろそろ返答くらいあっても良いと思うんだけどな~……
………
やっぱ雷ぶつけたの怒ってんのかなぁ?
ん~……
……多分怒ってるよなぁ。
まぁ今考えても仕方ない。
会ってから考えよう。
ありがとね。
ギルド受付さん。
さぁて、とりあえずマオーバーガーに戻りますかね。
転移。
***
ん?
……なんだ? 騒がしいな?
変顔どしたー?
あ? 『魔王を出せっ!』って騒いでるやつが居る?
はぁ? なんだそのワケわかんねーヤツは?
……
あ。俺か。
忘れてたわ。
行く行く。
魔王が行くよ~。
あ~……この気配。災厄の種だわ。
災厄の種1名ごあんなーい。
王都だからって幼女の気配察知OFFらせたのは失敗だったかな?
まぁ普通に話しは出来そうな熊? 獣人だからいいか。
しかし…………
本当に来るようなアホの子が居るとは思わんかった。
で、ご用件は?
…………
うっわぁ。
クレーマーみたいな感じあるな。
めんどくせぇ。
そう。
俺魔王
おまえらの目的。
証拠?
ん~~??
……強さ…かな?
おう。魔力ちょろっと見せてやるから移動するぞ。
ほい。魔王と握手。
……はよ握れや。
いいから。
転移。
この程度で慌てんじゃないよ。
うん。
ここ魔界。
あそこに虫いるじゃん?
そこで見てろ。
ちょっとエネルギー弾ぶつけるから。
ほいっと。
な?
……………
すんげー変わり身だな。
居丈高からの土下座コンボって初めて見た。
おう。
俺に仕えたいのか。OKOK
じゃあ、あれだな。
とりあえず人と共存しろ。
……
ポカーンとすんな。
コレ命令。
魔王命令。
……
なんだ?
初っ端から命令に逆らうつもりか? あ?
ん。
わかればよろし。
あと、母親はどうした?
……
え? 捕まってんの?
あ、そうか。
悪い事してりゃ捕まる可能性もあるわな……この辺は後でギルドに確認だな。
よし。じゃあ……
あれ?
……
……どうしよう?
仕える……ってコトは……面倒見なきゃってコト?
チラっ
いや、期待に満ちた視線を向けるのやめよう。
とりあえずあっち向いてて。
……やっべぇ。
想像以上に面倒くせぇな。コレ。
考えるんだ!
なんかいい方法!
……
あ。閃いた!
いい子いたわ!
狐耳君!
待ってて狐耳君っ!
今、君に労働力を届けよう!
よし、熊吉っ! 俺につかまれ。
もっかい転移する!
転移!
****
お~い。狐耳く~ん。
いやぁ農作業中に悪いね。
突然だけどコイツ使ってやってくんない?
キミと同じ様な力持ってるんだけど、開墾作業とかにさぁ、役に立つんじゃないかと思ってさ。
おおっ!
大丈夫そうだな!
いや、喜んでもらえると嬉しいよ。
ただね、コイツ……ちょっと性格に難あるかもしれないけどさ。
……それも含めて色々教育してやって欲しい。
うん。
狐耳君のお母さんと同じ感じだったのよ。
で、狐耳君と違ったのは『ソレ』に育てられたってコトだからさ、ちょっと面倒あるかも。
厄介かもしれないけど……お願い出来ないかなぁ?
その代わりに、また食料とか持ってくるからさ。ね?
え?
食料とかなくても面倒見てくれるの!?
ありがとーっ!
でも流石になんも無しは悪いから、後で食糧届けるよ。
……ちなみにさ……もしかすると今後こういうの出てきたら……また任せてもいい?
そうかどんと来いか。
……狐耳君はアレだな。
なんかすげぇ。器でけぇわ。
熊吉。
この子狐耳君。
今日からお前の上司な。
彼に従え。
そして学べ。
時々は様子を見にくるからな。
しっかりやれよ。
お。
いい返事だな。
じゃ、頑張れよ!
俺帰る。
ん? えっ?
熊吉他の災厄の種の情報知ってんの?
教えて教えて!




