53話 ドゲドー赤毛ちゃん達の評価をあげようと企む。
やっぱりさ。赤毛ちゃん達のギルドの格付けを上げよう!
とりあえず王都に戻ってきたし、この足ですぐやっちゃおう!
今やっちゃおうっ!
赤毛ちゃん達は確か今、ランクが『木』なんでしょ?
まぁお金の口座の管理目的だったもんね。
冒険者じゃなかったし当然っちゃ当然だけど、さすがに毎回聞こえてるフリとか、やりとりめんどくさいし上げちゃおう!
ん? だって実力は多分もう十二分だと思うし、ギルド長に掛け合えばどうとでもなるって。
ほい、みんな掴まって! 転移するよ!
あ。
赤毛ちゃんはもう俺に触れてる必要ないのかな?
あぁ。
そこは定位置なのね。譲らないのね。
はい。
もちろん大丈夫です。
異論はありません。
イケメン達も行くぞ。
ほらっ! ボクと握手っ!
転移!
***
オイッス。
……大~丈~夫。
もう壁壊したりしませんよー。
ギルド長いる~?
おう、ギルド長。
忙しそうなトコ悪いね。
さて。
この子達のランク上げて。
ムリかー。
0.2秒で即答するくらいかー。
いや。でもさ。
この子達こう見えて超強いのよ?
湖の街の案件で俺に何もさせないくらい。
今は『木』だけどさ。
えっとなんだっけ。
『木』『青銅』『鉄』『鋼』『銀』『金』
の順に強くなるんだっけ?
まぁ俺の『ヒヒイロカネ』とアルクス達の『金剛』は名誉ランクみたいなもんだしな。
そこまで上げるのはムリだってのは分かってる。
でも多分だけど、普通に『金』レベルはあるぞ?
………
うん。
そう。
この幼女も。
イケメン達もかなり強くなってるよ。
イケメん達~。ちなみに今のランクは何?
『鉄』?
いやいやいや~! もうそんなレベルじゃないって。
……なんだよ。その目。
ま~ったく信用してないな。ギルド長。
じゃあ、テストしてみろよ。
ギルド長は『金』ランクくらいはあるんだろ??
……え?
テストする時間ない?
…………
……おまえ。
超逃げてるだろ。
………え~。
じゃあどうしろってんだよ?
地道にポイント稼げ?
それはパスだ。
うん。
じゃあさ、俺がテストするのは??
やっぱ即答でダメかー。
身内みたいなもんだもんな~……
……ん~~。
…………
あ。
じゃあさ。
アルクスとかと戦って同じくらい強かったらどう?
……
おっ?
悩んでる。
ほら。アルクスは魔王討伐とかしてるよー?
魔王神の討伐メンバーでもあるよー?
王国1の騎士でイケメンだよー?
それにこの中で俺としか関わりないよ?
どうよどうよー??
逆にさ、そんなヤツと対等に戦えるよな存在が『木』ランクだとかさ、あれ? 逆にまずくない??
ねぇねぇどうよーー??
………
よっしゃ!!
受付の人~!
アルクス達から俺に伝言あったと思うけど、それに返信しときたいんで手続きヨロシク!!
内容は
「頼みたい事がある。
迎えに行くから場所を教えて欲しい。」
ってね。
明日から毎朝顔出すから~!
じゃ、ヨロシク。




