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元聖人勇者 改め ドゲドーです。  作者: フェフオウフコポォ


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50/64

50話 ドゲドーギルドに考えの共有に行く。


 アレだなー。


 そういえば料理屋に夢中になりすぎて、ギルドにも『魔王ドゲドー仕事受けまっせ計画』とか話してなかったな。


 よっしゃっ!


 いっちょ魔王らしく話に行くかな~。

 んふふ~。



 ん?

 赤毛ちゃんなんでそんな顔してるのかな?


 いや? 俺なーんも恥ずかしい事なんてする気ないよ?


 ちょっと魔王らしくギルドに登場してみようと思ってるだけだよ?

 これも世の為だよ。



 じゃあ行きまーす。


 せーので、ギルドの壁どかーん!



 よし! 予想通りの注目の的


 「俺の名前は『魔王ドゲドー!』

 おいギルド職員どもっ!!

 ……え~っと。

 俺の力を目いっぱい使って色々助けてやるから。

 ちょっと手伝えっ!!」



 あ、うん。

 とりあえずギルド長を呼んでくれる?


 あと。コレ。

 壊した壁の修理代。

 もし足りなかったら言ってね。



 よう。ギルド長久しぶり。

 いや、勇者じゃなくて今は魔王ね。

 『魔王ドゲドー』。

 よろしく。


 でさ、ちょっと話聞いてくれる?




***




 そうそう。

 俺が格安で手助けして『魔王ドゲドー』の名前広めてさ、災厄の種の情報集めたいの。


 いい案っしょ?



 えぇ~……さすがに魔王の称号は表に出せないの~?

 じゃあ魔王復活とかどうやって広めれっつーのよ。



 ……


 冒険者に噂流させる?

 えっ? そんなことできんの?


 あ。余裕なの?

 すげーなギルド


 え?

 その噂を確かめに来たやつはどこに辿りつけばいいって?



 ………え~っと。

 じゃ、じゃあ、とりあえず『マオーバーガー』で。


 うん。


 宜しく。



 次?



 ?


 ……



 格安だと依頼数ハンパなくなるの?

 まず一人で対応しきれない?


 ……それは………まずいな。



 『そもそもなんで?』って?


 いや、災厄の種の情報集めだよ?

 倒さないと世の中が色々ヤバイじゃん。



 は? 『身元不明の成長速度の恐ろしく早い子供が、世界にとって危ないから情報求む』って発信して情報集まるの待てばいい?



 ……まぁ……そりゃそうだね。


 あ? それもすぐできるの?

 そっか。


 じゃお願い。



 えっ!?

 てゆーか災厄の種情報はもう、ある程度の発信はじめちゃってるの!?

 なんでっ!!?


 あ~……アルクスかー。

 いや~流石だわアルクス。



 へぇ!


 もう既にちょっと怪しい情報入ってるの!?

 湖の街? 行く行くっ!

 それちょっと行ってくる!



 うっわー! すっげなーギルド。

 ちょっと見直したわ~。



 あ、うん。

 これからちょいちょい情報確認しにくるわ。

 またなんか怪しいのあったら教えてね。



 わかったー!


 ありがとねー。



 はは~。

 もう壁壊さないよー。うん。

 ごめんねー。



 うん。 じゃあね。




***




 みんなスゲーよギルド!

 なんか全部……



 ………………



 ……って



 あれ? これはなんかのデジャブの予感?




 ……イケメン達の白い眼。


 ……幼女の呆れ顔。


 ……犬耳ちゃんの『私、何も見てませんよ』顔。


 ……猫耳は


 『?』って顔だな……いつも通りか。



 ただ、なんだ。

 前の時と違うのはさ。


 赤毛ちゃんと茶髪ロングさんが。



 過剰にフォローしてくれてるってとこだな。



 ………



 二人で

 『頑張ったね~。よしよし。』

 とか


 『ちょっと時代を先取りしただけだって! 大丈夫。貴方はできる子!』

 とか言いながら


 いい子いい子しないでくれる?



 嬉しいけど

 なんかもう

 俺泣くよ?


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