47話 ドゲドー大賢者のまま方針をまとめる。
異世界出身を活かして店でトンカツとか出して
「なんだ!? この溢れる肉汁は……こんなの食べたことないぞ!
誰が作ったんだっ!? えっ? 嘘!? 魔王が作ったの!?」
って感じで人を集めて口コミ宣伝するのは?
時間かかりすぎそうだからダメ?
そもそも『トンカツ』って何? ってか。
まぁ、そのうち作ってあげるよ。
う~ん……テリヤキソースとかマヨネーズとかで革命起こすのはダメかー。
え?
それは変顔に料理教えてイケメン★カフェみたいなヤツでやらせてみればいいの?
妹ちゃんも給仕する?
うっわ! 美人給仕とイケメン料理人の料理屋って超人気出そうじゃん!
……
……どうせならさ、王都の俺の屋敷改装したらいいんじゃない?
うん。俺的に問題無いし。
『とりあえず思いつく事全部やっていこう』ってなって案出し進めたけどさ、かなり案が揃ったから、そろそろ方針をまとめようか。
何にせよ
『世間の注目を集めるように動く』
という事は決定。
そして、それの発信元が俺こと『魔王』であるという事にする。
災厄の種の対策については、俺と赤毛ちゃん達、イケメン達は、ひとまずまとまって行動して他の街や村を回る。
で、街や村に近づいたら俺が魔力を全開にして逃げ出す気配があれば捕獲して話をする。
逃げる気配が無ければとりあえず困り事とか聞いて、それを解決する。
ってのも、その困りごとの中心に災厄の種がいる可能性があるからだ。
で、問題が解決したら、それが魔王である俺が解決した。という事を広めてもらおう。
だから、必然的に俺は『魔王ドゲドー』となる。
みんなヨロシク。
俺まおー。
ギルドには最高ランクのヒヒイロカネ認定を受けている俺が、必要経費のみで困りごとを解決しているという旨を情報発信してもらおう。
もちろん魔王ドゲドーとしてな。
で、魔王宛の連絡や伝言があった場合に取り次いでもらえるように話しを付けておく。
チョイワル奴隷商などの裏事情に詳しそうなヤツにも情報を流す。
その他、情報が集まりそうな王都なんかではギルドだけに頼らず、
『魔王プロデュース! 運がよければ魔王に会える?
え? イケメンと美人の料理屋なんですけど? うわ、ナニコレ美味しい!? 店』
を展開して、拠点での情報集めも始める。
店は材料とレシピは俺任せで、それは変顔と妹ちゃんに教える。
で、イケメン1,2,3号が持ち回りで用心棒兼店員として働いてもらおうか。
え?
赤毛ちゃん達も店員やるの?
あ~……幼女とかカルト的な人気が出るかもしんないな……
イケメン1号、2号、3号、赤毛ちゃん、茶髪ロングさん、幼女、犬耳ちゃん、猫耳……
………猫耳はアホの子だから心配になるな。
まぁ、みんな持ち回りでやる方が負担少ないな。
……俺はどっちにしろ村とか町を回る時に馬車の荷台を動かしたり、転移させなきゃいけないし、店員や料理人の役回りはパスだ。
まとめると
・俺『魔王ドゲドー』
・これまで同様、村とかヒャッハーして回ってなんかあったら助ける。
・時々ギルドに困りごと要請ないか確認する。
・王都で妹ちゃんと変顔中心にした店オープン。そこでも情報集める。
こんな感じか。
じゃあ、これでまずやってみよう。
…………俺……ちょっとやってみたかったんだよな。
異世界料理屋。




