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元聖人勇者 改め ドゲドーです。  作者: フェフオウフコポォ


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43話 ドゲドー昔好きだった人と久しぶりに話す。


 せやせや! 言ったれ赤毛ちゃん!

 もっと赤毛ちゃんの怖い笑顔みせたれー!


 そうそう! このエリィはなー、いっつも俺を利用ばっかしとってん。

 よーわかるなー赤毛ちゃん!

 おっちゃんほんま嬉しーで。



 なんやエリィが心入れ替えたみたいな事とか言うてるけど、アレ絶対嘘やって。

 そんなすぐ人の心なんか変わるかいな。


 おう言うたれ赤毛ちゃん。


 おお。幼女の援護射撃もいいぞー!

 効いてる効いてる!



 はぁ? ちゃんと好きとか言い始めたぞ?


 コイツ絶対頭わるいやろ。

 ……どう考えても苦し紛れの保身で適当に言ってるやないか。


 言うたれ言うたれー。


 ……


 まーだ返してくるか。


 ほらー。

 赤毛ちゃんの顔が、もう笑顔じゃないただの怖い顔になってるやんかー。


 お?

 的確。


 流石赤毛ちゃん。

 『俺が戻ったら何をさせるつもり?』とかそうやわな!


 好きで一緒に居たいとかなら、ただ戻ってこいとかやもんなー。

 好き好き言うてどうするっちゅー話や。


 コイツ絶対戦わせるよ。俺を災厄の種とかと。



 ……やっぱり。


 あ~あ……


 ……やっぱり言葉に詰まるか。



 おう。

 有難う赤毛ちゃん。

 もういいよ。


 俺も言うわ。



 ……おい、エリィ。

 お前はどうせ災厄の種と戦わせたいだけなんだろう?


 災厄の種とは戦ってやる。


 そう。赤毛ちゃん達とな。

 これでいいか。


 それでお前の懸念は全部解消されるし、

 もう無理する必要もない。

 だろう?


 そしてこれで俺もお前も会う理由も無くなる。



 これで終わりだ。




 お?

 赤毛ちゃんどしたギュって。うへへ。

 幼女もギュってしてくれるのかー。

 なんか悪くないな。




 っ!?



 えっ!?


 あれっ!? 何が起こった!?

 景色変わったぞっ!?


 って、森の横の街かココ!?



 …………


 赤毛ちゃん。


 転移……使った?



 ……うっわ、スゲーっ! なんで!?

 そりゃあしょっちゅう一緒に転移してたけど、スゲーよ赤毛ちゃん!

 そんなレベル上がったの!? ちょっと興奮するな!

 スゲースゲーっ!




 ……あ。


 あの~~……


 ……猫耳ちゃん……いないよ?



 てへっ。じゃねーよ。


 俺ちょっと迎えに行ってくる。




 転移。




 おう。ゴメンな猫耳ちゃん。

 迎えに来たぞ。ホレくっついて。


 よーしよしよしムニムニ。



 …………




 じゃあな。

 エリィ。



 さようなら。




 転移。




 おう、ただいまー!


 うん。

 有難うね。

 赤毛ちゃん。


 それに幼女。



 ……なんかスッキリしたわ。



 じゃ、みんなのとこ行こうか。案内して。




***




 …………で。


 やっぱり高級レストランで俺のイスは


 床なのね?


 そこはどうしてもなのね??



 茶髪ロングさん。

 いつの間に犬耳ちゃんとタッグ組むようになったの?


 ……な~んでこうウチの女達は怖い笑顔が得意なんだろうか。

 特に茶髪ロングさんのは肝とケツが冷える気がする。


 ……しかし仲良くなったね~。

 最初茶髪ロングさんも犬耳ちゃんも喧嘩腰だったのにさ。


 …………うわ~、皮肉言っても全然揺るがないタッグだ。すげー。


 赤毛ちゃんっ! はよ説明っ!!

 猫耳ちゃんの説明してぇっ!


 俺をイスに座らせてぇっ!!



 なんか俺ちょっと今せつねー気分だから、このままだと普通に落ち込むぞー。



 …………



 せや。

 赤毛ちゃんの言葉をよく聞きやー。

 そして噛みしめるんや。


 みんな俺に感謝を忘れてないか?


 そやぞー。


 俺のおかげでレベル上がったやろ?



 ……


 はい。ごめんなさい。

 茶髪ロングさん流石ですね。


 ……そもそものレベル上げは俺の為なんでしたね。

 ごめんなさい。



 赤毛ちゃんも『そうだった!』的な感じにならないでっ!!

 また味方いないのかよー……



 ……え? いいの?

 やったー! イスに座れるっ!



 …………


 ……はぁ。


 イス。


 素晴らしいね。



 人格と尊厳を保つ道具だって初めて知ったわ。



 あ~……


 あ。落ち着いたらさ。

 俺おなか減ってたの思い出したよ。


 そういえば。

 猫耳ちゃんもペコペコでしょ?


 なんだ。みんなもまだか。


 じゃあ改めてさ打ち上げしよーよ!


 俺さすがに仲間外れもう嫌だわ。

 せつねーわ。アレ。



 おーっ!



 …………なんとか猫耳ちゃんも何もかもごまかせた~。


 いや、ごまかしてくれたのかな?

 まぁいっか。


 みんな揃って宴会すっぞー!

 ひゃっはー!


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