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元聖人勇者 改め ドゲドーです。  作者: フェフオウフコポォ


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35/64

35話 ドゲドー敵を探してみる。

 よ~しよしよしよしよし!

 かわい~な~犬耳ちゃんわぁ~。

 よーしよしよしもみもみ。


 ……


 よ~しもみもみもみもみ。

 も~みもみもみもみもみ。




 …………抵抗しないのね? 犬耳ちゃん。



 そっか。

 ご主人様のされたいように。か。


 そっかそっか! かわい~の~犬耳ちゃんは~。

 うへへへ。もみもみ。



 はっ!?



 ちがうよっ!


 俺ここに変わった事がなかったか聞きに来たんだったよ!!

 アッブネー! 巨乳あっぶねー!!



 うん。さっきはありがとうね。

 えっとね犬耳ちゃん。

 なんか森の方で変わった事とかなんか無かったかい?



 ……特にないか~。



 いやぁね。なんかさ、森から敵が来てこの先にある街がやばくなるんだって。

 だからここもヤバイんじゃないかと思って様子を見に来たんだけど……この様子だと大丈夫そうだな。



 そうだよ?

 犬耳ちゃんが心配になったから来たんだよ。



 お!?

 どした? しっぽそんなに振って~。

 よ~しよしもみもみ。

 ごろにゃん。ってあんた犬でしょーが。



 じゃあ、俺ちょっと今から森を調べに行ってくるわ。


 お?

 犬耳ちゃんがお供ですか?


 う~ん……


 まぁあれだな。

 今回戦うつもりはね~し、犬耳ちゃんだけなら余裕で守れるから大丈夫か。


 むしろ犬耳ちゃん鼻良かったしな。

 一緒に行った方がなんか異変を見つけやすいかもしれね~な。


 じゃあ、お願いしていい?


 あ。だいぶ日も落ちてきちゃったし暗いけど大丈夫?


 そっかそっか。ありがとー。

 じゃ、一緒にアンノウン探しのデートしようぜー!!


 うんうん。

 そうだな。デートだな~。


 …………散歩じゃないよ?

 ……なんかその内さ、犬耳ちゃんのしっぽ千切ちぎれるんじゃね?


 ん。弓持ってくる?

 OKOKここで待ってる~。



***



 夜の森って不気味だよね~。


 ……


 なんなら手でも握る??



 おうぅ……しずしず握ってくるなんて。

 ……なんて…かわいらしい。


 ……笑顔に怖さを全く感じなくていいなんて。


 ……素晴らしい…です。うぅ。


 うん。

 最近見る笑顔って、恐怖を感じる笑顔が多いの。


 慰めて。ぎゅって。



 おおう。豊満。

 うへへ。



 はっ!? イカンイカン!



 ……にしても、結構奥まで入った気がするけど……犬耳ちゃんなんか違和感ある?


 微かすかな違和感なら?


 いや、充分だわそれ。

 そこ行ってみよ。

 案内して。




***



 ……


 穴だね。



 うん。

 穴だね。



 そっか~。

 土の中だから違和感少なかったのか。

 ここまで来たらかなりヤバイか。


 OKOK。

 じゃ、コレが今回街を襲うヤツラと思って良さそうだね。



 これあれでしょ?

 蟻でしょ? 多分。


 穴の大きさ的に、一匹が豚か猪くらいの大きさはありそうだよね。

 一匹は弱くても数がヤバイ系だな。


 ん。OK


 これは鍛錬にもってこいだなっ!

 超、運いいじゃん。



 よしっ! 討伐は明日からするから今日は帰ろっか。

 ちなみに犬耳ちゃん。村からこの場所までは案内できそう?


 お~さすがだわー。

 ニオイ覚えちゃったか。

 すげぇ。


 じゃ、今日は帰ろう。

 うん。村に転移するよ。

 掴まって。



 おおう豊満 転移。



 ん~……思いのほか早く帰ってこれたな。

 ……どうすっかな。



 村の避難?

 あ~。だいじょぶだいじょぶ。


 原因分かったし、アレくらいなら俺が穴から全力で魔力ぶち込めば直ぐ殲滅できそうだしさ。

 でもまぁ、念の為に物理障壁展開しておくよ。

 村に入ってこれない状態にしとけば安心でしょ。


 あぁ。いいよいいよお礼なんて。


 え? 泊まって行っていいの?


 う~ん……

 ……今日は茶髪ロングさんと赤毛ちゃんが何か怖そうだったし、お言葉に甘えよーっと。


 じゃ、犬耳ちゃんのおうちお邪魔しまーす。




***




 うわぁ。

 やべぇ。



 コレどーみても『娘はやらんぞ』的な感じじゃん!

 どうしよう。


 いや~、ワタシ娘さんもう何回か頂いちゃいましたわ~。かなり美味しかったです~。なんて冗談でも絶対言えねーぞ。コレ!


 犬耳ちゃんの親父超こええ!

 泊まるんじゃなかった!



 ……


 なんだろう。

 ……この対面に座って正座しなきゃいけない空気。



 ……


 …………


 …………………



 沈黙がこーえよっ!

 なんかしゃべろーぜ!



 あ~! 犬耳ちゃん!

 早く村長への報告から帰ってきて~!!

 流石に圧迫面接コワイデス!



 ……


 …………



*****




 …………………………



 っ!


 遅いよ! 超遅かったよ犬耳ちゃんっ!

 来てくれてありがとうっ!!


 ……って、ナチュラルに俺の隣に座るのね!

 コレ本当に『娘さんを俺にください!』的な流れじゃね??


 え? あれー??

 俺ここで結婚しちゃうのか??


 ……


 ……まぁ。犬耳ちゃん可愛いか。



 ……いやいやいやいや! 違う違う!


 え? なんだよ犬耳ちゃん!

 はっ? 『魔力を右手に込めてみて』だって??


 うんっ。わかったよ!

 なんかわからんけど、わかったよ!

 この圧迫面接から逃れられるなら俺全力だしちゃう!



 オラァっ!


 あ、やり過ぎ??

 ゴメンゴメン。



 え? なに??

 親父さんウンウンって頷いたと思ったら一礼して、どっか行ったけど??


 あ。部屋に戻ったの?

 え? あ、もう親父さん寝たのか。


 うん。

 うん?

 よくわからんなっ!


 って、どした犬耳ちゃんぴったりくっついて来て。



 …………おや?


 なんだろうその物欲しげな目は……


 ……うへ

 …………うへへ…………うっへへ、


 ってイカン!

 流石にヤバイ気がする。

 なんか脳裏に怖い笑顔が浮かんだっ!


 寝よ寝よ。今日は寝よっ!


 ほっ。

 流石に俺の言う事なんでも聞いてくれる犬耳ちゃん。

 お利口さんですね~。よしよしもみもみ。


 ちがうっ! 揉む気なかった!

 この手が悪いんです! この手が!!


 寝ようっ!

 とにかく寝ようっ!


 ちょ、脱がなくていいからっ!

 そっちの寝るじゃないからっ!


 うん。

 おやすみっ!


 ……って、やっぱり一緒に寝るんかーい!

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