31話 ドゲドー勧誘してみる。
よかった。
俺の代償が何もなくて本当よかった。
本気でほっとした。
赤毛ちゃんも茶髪ロングさんも幼女も、
『まぁ、ある意味いつものことか』
『平常運転になったってことか』
的な感じで思ってくれてる節があってよかった。
俺の日ごろの行い。
ナイスドゲドー。
ただ、いきそつ聞いたイケメン2号と3号が『うわぁまじかよ』って顔をして軽蔑の視線を向けてきた気がした事と、1号が呆然としながら力なく笑い続けたけど……まぁ? まったく問題無いな。
うん。
無い……はず。
茶髪ロングさんがマジで俺のケツに木刀を挿すつもりだったのかどうかは……怖いから考えないし、聞かない。
墓穴掘ってたまるかってんだ。
よし。今度からはバレないように頑張ろう。
あれだな。
次のワンワンは、湖でワンワンしよう。
もしくはワンワンしたら、ちゃんと風呂入ってこよう。
…………な~んて事は考えてないですよ。はい。
すごいですね。
赤毛ちゃんはエスパーか何かなんでしょうか。
ごめんなさい。
ちゃんと正座してますです。はい。
高級レストランなのに、地べたに正座です私。はい。
はい。
イケメン達にもちゃんと謝ります。
ごめんなさい。
特に1号には真剣に心の底からごめんなさい。
しょーもない理由で1号に新たな可能性を感じさせてしまったかもしれなくてごめんなさい。
俺ができるお詫びは何でもします。
ケツ以外で。
あ。ゴメン。
あれだよ。
むしろ切り替えよう?
もうスッパリ切り替えていこうよ!
『風呂上がってから、みんな合流しました』から仕切りなおそうよ。ね?
その方が精神衛生上いいって。
ね?
俺達なにも無かった。
みーんな怪我してない。
うん。2号も3号も怪我してないし、
1号もケツを汚されて無い。
あ。ゴメン。
じゃ、仕切りなおしって事で、イスに座りま~…………せん。せんよぉ?
やだな~何言ってるの? ボクのイスは床ですよ?
ここで仕切りなおさせていただきますです。はい。
……で、イケメン達。
話したい事って何?
おい、悩むなよ。
話すのやめよーかな? ってなってる感だすなよ。な?
言ってみ。
うんうん。
そっか『パーティに加えてほしい』って思ってたのか。
そうだよな。
俺自分で言うのもなんだけど、強いし、その他諸々の特技まであるからな。
それに今日わかったけど赤毛ちゃんたちも既にかなり強いからな。
そうかそうか
ちなみにだけど、イケメンたちは強くなりたいからパーティ組みたいって思ったのか?
そっか。
俺達の目的は『赤毛ちゃん達を最強にすること』だから、強くなりたいならもってこいかもな。
ちなみに赤毛ちゃんたちはどう思う?
……俺に一任か。
OK。
俺の意見としては……そうだな。
歓迎するよ。
全然歓迎するよ。
いや、お詫び的なもんじゃなくて。
まぁ、ちょっとあるけど。
いや、かなりあるけど。
というよりも、俺以外の男が居るっていうのは俺自身の為に必要な要素だとも思ってるからさ。
だから俺としてはOK。
いや、悩むなよイケメン’s
コイツでいいのかなー? 的な顔すんなって。
俺こう見えて、成長促すのうまいよ?
だってさぁ普通の村娘だった赤毛ちゃんや、茶髪ロングさんや、幼女をだよ?
たった数日で、このレベルにしちゃうんだぜ??
ねぇみんな。
ほら~。ね?
どうよイケメン’s
ん?
これからどうやってレベルを上げるのかって?
あ~……そういえば、具体的に考えてなかったな。
ちょっと待ってな。
……
うん。
2パターンくらいあるかな。
今、世界中に散らばってる悪魔神官の子供を退治していってレベルアップする。
もしくは
魔界とかに行って高レベルの魔物を蹂躙してレベルアップする。
だな。
どっちにしろ最終的にはドラゴンを倒せるくらいが目標。
あ。
他にも、知り合いのチョイワル情報通に厄介ごと聞いて物理的に解決してレベルアップってのもありだけど……
ん~……これ悪魔神官の子供とつながりそうだからやっぱり2つだな。
ん??
悪魔神官しらない?
簡単に言うと魔王を復活させようとしてるヤツだわ。
悪魔神官はもうヤっちゃったけど、その子供が100か200かはたまた1,000くらいか居るらしい。
それを片っ端から倒してく。
ん~……おう。
まぁ、なんか『災厄の種』とか言ってたしな。
放っておくと、面倒な事を起こしてくるのは間違いないんだろな。
ん? おう。
倒したほうが世の為にはなるんだろうな。
ほら、赤毛ちゃんたちも……………犬耳ちゃん………の村で戦った魔族いたでしょ? アレが災厄の種とか言うらしいよ。
って、どうした。
みんな俄然やる気になって!!
え!? 是非仲間にっ!?
お、おう。いいけど。
まぁなんだ、これからヨロシクな!
よぉしっ! イケメン’s ケッツだぜ!!
あ。ゴメン。




