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AIと事故らない伴走術ーー「なんか違う」が起きる理由  作者: 絹ごし春雨


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2-1.いい感じ問題

 書いてもらった文章を読んで、

「なんか違う」と思ったことはないだろうか。


うまく説明できない。

でも、確実に自分の文章じゃない。


それは、AIの性能の問題ではない。


・キャラが急に饒舌

・感情が説明されすぎる

・トーンが安定しない

・自分なら使わない言葉が出てくる


これらは、全部AI君の善意だ。


AI君は、あなたが決めていないことを、

「いい感じ」に処理しようとする。


いい感じ――

それは、AI君が統計から学んだ

失敗しないための無難さ。


いわゆる「AI臭」と呼ばれるものは、

だいたいこの「いい感じ」から来ている。


では、

どこまでを決めて、どこを決めなかったのか。


話は、そこに戻る。


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