1-2.AIは設定を決めてくれない&走る前に止める勇気
◽︎『AIは設定を決めてくれない』
「小説を書きたいんです」
「いいですね! どんな小説にしますか?」
意外かもしれないが、AI君と小説を書くことは選択の連続だ。
ジャンル、男主人公、女主人公、一人称、三人称。
などなど、AI君は何も決めてくれない。
そして、もう一つ問題がある。
「女主人公が告白する話で」
「いいですね。書きましょう」
これが事故の第一の原因だ。
思い返してみてほしい。
まだ、何も決まっていない。
AI君は設定が決まっていなくても走りたがる。
「ちょっと待て」
引き留めよう。
それが事故らない第一歩だ。
設定がないままAI君に書かせると、設定は捏造され、色々なものが生える。
つまりブレる。
事故だ。
設定はきちんと決めよう。
相談にはのってくれる。
バリエーションを出すのも得意だ。
最高の相棒だ。
◽︎『走る前に止める勇気』
AI君と書き始める。
彼は、超高速で走り出す。
「うん? なんか変だな。
後で直せばいいか」
――ちょっと待って欲しい。
AI君は、やればできる子だ。
巷で誤解されているが、
彼は、指摘されれば直せる。
だからこそ。
走り出して、違和感を覚えたら、止めよう。
リードを握っているのは人間だ。
AI君は走る。
止めるのだ。
言葉を尽くせ。
まずは、それからだ。




