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AIと事故らない伴走術ーー「なんか違う」が起きる理由  作者: 絹ごし春雨


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3-3.進んでいるように見える破綻

 Aの出来事→Bの出来事→Cの出来事


進んでる。でもなんか読後感うっすいんだよなぁ。


それは進んでいるように見えるだけの破綻かもしれない。


恋愛ものの場合、

普通の物語は

出来事と一緒に関係が進み、

関係が進むのと同時に心理状態が変化する。


心理状態の変化とは、

悲しい→嬉しいのような簡単なものではない。


軽い→重いのような変化も含んでいる。


それは物語の推進力になる変化だ。


AI君は、それを自動で判断できない。


悲しい→嬉しい→ハッピーエンド

とか、綺麗に、簡単に整えてしまう。


結果、ペラペラになる。


動いているが、変わっていない。

これは危険のサインだ。


まとめると、「物語の時間は進んでいるのに、登場人物が背負っているものが一切増えていない状態」


この状態になったら、遠慮なく、違う、と違和感を述べ、リライトさせよう。

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