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 今回は散々だった。

 結局、どっちに行くかの話が長くなりすぎて、その日は水場まで辿り着けなかった。

 夜に着くつもりで、水を持ち歩いていない人もいたから、翌日はまず水場まで移動して小休止。そして、獲物もあまり取れてないし、今からじゃあ街に戻る前に夜になるからと、水場の近くをぐるっと回って狩り。三日目になって街に戻って来たんだけど、帰り道でまで言い合いを初めて、今日のうちに帰って来れないかと思った。

 なんとか夕方に街に戻って来て、店じまいの途中のギルドに獲物を買い取ってもらえた。

 でも、今回は獲物が少なかったから、次の狩りのために保存食を買ったら、それだけで今回の収入はなくなりそうだ。

 やっぱり、おじさんにまとめてもらわないと駄目なんじゃないだろうか。今日の感じだと、別々に狩りをするとか言い出しそうだけど、数が少なくてもウリボア相手に安全に狩りが出来るのか分からない。

 ああ、おじさんの体調はどうなんだろう。治ったんだろうか。もう夜だし、明日聞いてみよう。


 翌朝、昨日は暗くて気が付かなかったけど、おじさんが居るはずの部屋は扉が外されていた。覗いて見ると、部屋の中はからっぽで、なにか臭い。トイレみたいな臭いだ。

 長屋の管理をしている元兵士だったという人に聞いてみたら、おじさんは街を出ていったそうだ。急にどうしたんだろう。それになんで扉がないんだろう。もしかしてここで喧嘩でもして追い出されたんだろうか。

 困ったな。おじさんがまとめてくれないと、また言い争いで狩りにならない。それともやっぱり、別々に分かれて狩りをすることになるんだろうか。


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