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 脇道の探索は後回しにすることにした。

 理由は、いくつかあるけど、一番は食事だ。

 ウリボアの肉は食べ終わってしまった。まだ麦は残ってるから街に行く必要はないけど、麦粥だけの食事はとても味気ない。

 味付けが塩しかなくても、やっぱり肉のほうがいい。


 拠点から出て、街への途中にある水場まで歩く。

 拠点の近くではウリボアに会ったのはたった一回。奥の泥炭を拾う場所で、水に引きずり込まれているの見たのを足しても二回。このあたりにはあまりウリボアは出ないらしい。

 寝床が安全なのはうれしい。

 でもその分、狩りをするには場所を変えないと駄目だと思う。

 おじさん達と狩りをした時の水場。その場所は一泊するための場所だった。

 寝てる間に襲われた覚えはない。

 多分、あの水場も安全な場所なんだろう。

 夜は交代で見張りをしていたけど、見つけたら突進してくるのがウリボアだ。見張りがいたから近寄らなかったとは思えない。

 あの時の狩りでは、基本的に水場と街の間で狩りをした。

 見つからない時には、水場で二泊して周りを探したりもしたけど、奥に行った記憶はない。あれば泥炭とか、もっと見つけやすかったかもしれない。


 拠点からここまで半日。今日はこの水場の近くをぐるっと回って、ここに戻って来てから寝るつもりだ。

 そのために泥炭も持ってきた。

 肉みたいに先に焼いておいて、食べるだけに出来れば良かったけど、麦粥は冷めるととても不味い。温かくても味気ないのに、冷めるともっと酷くなる。

 だから、面倒だけど、食べる時に作ることにしている。

 ウリボアが狩れたら麦粥はやめて、肉を焼いて食べたい。

 直ぐに見つかることを祈って水場から離れる。


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