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 探索の区切りとして考えていた、おじさん達との狩りで宿泊場所にしていた水場。そこまでの道のりで調べられる脇道はそんなにはない。

 だいたいが脇穴というような小さな穴で、探索から外される。這って行けば進めるのかも知れないけど、魔物にあったらそれまでだ。

 いくつかあった立って歩ける脇道も、崖だったり、奥が狭くなっていたりで、何も見つからない。


 もうすぐ宿泊場所の水場に着く、そんな位置にあった脇道は、立って歩ける大きさがあった。

 脇道の先は暗い。

 その暗さは、拠点の近くにある骸骨が出る脇道を思い出す。

 ちょっと尻込みする。

 別に全部を探索する必要はないし、この先に何かあるとも思えない。

 でも、予定していた水場までは後少し。多分、脇道はここで最後だと思う。

 そう考えると、暗い脇道でも探索してみようかという気になる。


 骸骨が居るかもしれないから、こん棒をしっかりと握って脇道に踏み込む。

 暗い道。

 辛うじて地形は見える。

 これなら骸骨が動いていても、なんとか見つけられるだろう。


 カチャ、カチャ。


 音が聞こえた気がした。

 やっぱり骸骨がいるのだろうか。こん棒を持つ手に力が籠る。背負い袋に手を掛けて、いつでも下ろせるように身構える。ダンジョンの壁の近くへと、そっと移動する。

 骸骨を見つけたら、荷物を壁際に置いてから攻撃だ。置いた場所で戦いになったら、足を引っかけるかもしれないし、踏んで壊してしまうかもしれない。

 シルエットが見える。

 居た。

 それは、今までの骸骨と違って一回り大きい。違う。鎧を着ているんだ。骨だけの剥き出しの体とは違う。鎧の分だけ体が大きく見える、鎧を避けて攻撃するにはどこを狙えばいいだろうか。

 考えながら荷物を置く。

 荷物から離れて、シルエットの方へ数歩。

 上半身だけじゃない。足もズボンを履いているみたいで太い。骨だけの細い足じゃない。

 骸骨を倒すには、こん棒を叩きつけて骨を折るしかない。手足を砕いて動けなくする。だけど、鎧に服に、いろいろと身に着けているのならこん棒で叩いても攻撃が通り難い。

 どうしよう、逃げたほうがいいのだろうか。


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