表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
120/187

120

 腕が痛い。切り落としたら痛くなくなるんじゃないかと考えるくらい、痛い。

 筋肉痛だ。


 重いのを我慢して、なんとか寝床まで帰ってきた。

 街で買った小麦に少しの果物、それだけなら問題はなかった。問題は帰ってくる途中に出会ったウリボアだった。

 目に着いたら襲い掛かってくるウリボア。突進しかしてこない魔物は、逃げるのは難しい。無理矢理に逃げるなら、ダンジョンの中の段差を利用して逃げることになるだろう。平地で逃げるには、ウリボアの突進は速い。

 倒せればまた肉が食べれるようになる。そう思ってがんばって倒したけど、その重さは考えていなかった。

 泣きそうな思いをして肉と皮を運んで、疲れ果てて寝た。

 眼が覚めた時には、腕が痛くて動かなかった。


 泥炭はほとんど残ってない。

 いつも乾かしている場所から漁るようにして集めた泥炭に火を付ける。

 本当は今日は泥炭を拾ってこないといけないんだろう。でも無理だ。食事の準備だけで腕が取れそうなくらい痛い。これで泥炭を集めたり、運んだりなんて出来っこない。

 荷車のような文明的な道具があればいいのに。

 ここには荷車どころか車輪も木の板もない。いや、荷車まで大きくなくても、車輪がついた鞄とかでもいい。旅行に行く人なんかがゴロゴロと引きずっているやつ。

 小さいものなら作れないだろうか。無理か。材料をなんとか街で手に入れたとして、木の板を丸く削って、小さな車輪は出来るかも。でも、回るんだよな、固定したら回らないよな。どういう構造なんだっけ。

 腕が痛すぎて考えが進まない。もう、今日は食事が終わったら寝てしまおうか。

 ああ、ダメだ。水を汲んで来ないと、飲み水がもう残ってない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ