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 ああ? 部屋を借りたいだ?

 おめえ見ない顔だな。冒険者じゃねーな、ここは冒険者ばかりが住む長屋だが、今は閉鎖されてるぜ。

 んで、おめえはどっから来たよ。ああ、やっぱり村からか。畑仕事をしてましたって顔をしてる。種まきが終わってひと段落した所で村を出てきたって所か。あ? なんで分かるのかって、お前みたいなのは毎年いるからな。いつもなら、村から出てきたばかりの奴がこの長屋に泊まるってのも間違いじゃない。だが、残念なことに今はここは閉鎖中だ。

 他に泊まる所? この街にはいくつも宿があるからな、好きな所を選べばいい。ああ、宿はこの長屋よりも高いからな。ちゃんと交渉して安くしてもらえよ、今なら街に来る奴も少ないだろうからな、そのあたりを突けば安く泊まれるはずだ。

 ん? どうした? 交渉なんてしたことがない? ああ、お前は街へ買い出しにも来たことがなかった口か? それじゃあ、こっちだ。この通りをな、ずっと真っ直ぐに行くと大きな壁にあたるからな、そうしたら壁に沿って左だ。左だぞ。しばらく壁に沿って進むと兵士た立ってる門があるからな。そこの兵士に仕事に来たって言えばいい。

 あ? 仕事の内容? そいつは兵士に聞いてくれ、まあ、ダンジョンに入るのは冒険者と変わらねえ、それに住込みで、武器も貸してくれる。おめえ、村から出てきたばかりで武器もないんだろ、なら悪い話しじゃあねーはずだ。

 なーに、兵士の連中からダンジョンのことを教わるくらいのつもりで行けばいい。

 あ? 兵士が怖いだ? おめえ冒険者になろうって奴が何を言ってんだ。ダンジョンじゃあ魔物を倒さねえと生きていけねえぞ。ああ、心配いらねえから行って来い。おう、またな。ちゃんと、生き残れよ。


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