【二周目-01】

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【王歴679年度　リリト繁殖状況　定期監査報告書】

報告者：王宮特査局　第08班　二等補佐官　■■・■■■■■■

提出先：オズバーン生態管理局

機密区分：局内限閲

文書番号：特査08-679-R2k92

1.概況

　当年度におけるリリト保有個体群の生育および繁殖事象について、下記の通り監査を実施した。現地調査および各管理棟より提出された記録の照合の結果、繁殖状況は総じて安定しており、特段の是正措置を要さないと判断する。

2.現保有個体数

総数：340体

3.世代別内訳

・第01世代：1

・第07世代：1

・第25世代：25

・第26世代：103（14）

・第27世代：97（96）

・第28世代：113（55）

（）は出産可能個体数

4.所見

　繁殖曲線は緩やかな増加傾向を維持しており、管理環境下における行動特性に顕著な異常は認められなかった。よって、現行の飼養体制を継続することが望ましい。

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【追補報告】

　本追補は、個体識別番号089の《萌芽》による認識改変、および《誘爆》発生に伴う記録媒体の損壊を受け、先述の報告書に重大な誤謬が含まれていることを確認したため作成したものである。

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【正訂版】王歴679年度　リリト繁殖状況報告

報告者：王宮特査局　第08班　一等補佐官　■■■■・■■■■■■

提出先：オズバーン生態管理局

機密区分：最重要局内限閲

文書番号：特査08-679-R2k92-k

1.概況

　当年度におけるリリト保有個体群の生育および繁殖事象について再監査を実施した結果、《萌芽》ならびに《誘爆》によって現地調査の正確性が著しく損なわれ、深刻な繁殖状況の悪化が長期間看過されていたことが判明した。

2. 現保有個体数

総数：178体

3.世代別内訳

第01世代：1

第07世代：1

第25世代：25

第26世代：103（14）

第27世代：30（29）

第28世代：18（9）

（）は出産可能個体数

4.所見

　第27世代の著しい減耗、ならびに第28世代の激減が確認された。

　このまま推移した場合、オズバーン領内におけるリリトは第32世代到達時に総数20体を下回る計算となる。

5. 結論および勧告

　現行の飼養方式は個体群維持に対する深刻な阻害要因となっており、早急な是正措置の立案・実施が不可欠である。特に、

・放牧型飼養法の検討

・個体識別番号277（個体識別名：リウェン）の追跡

・消失世代の補填計画の再設計

以上を直ちに審議・着手することを強く推奨する。

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