学園祭にて② お忍びで〜ポレットとディビッド〜
ごめんなさい、一日更新間違えました。(認知症☆)
遅ればせながら、どうぞよろしくお願いします。
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今年から魔術学園に通い出したルシアンに招かれて学園祭に来たポレット。
両親と共に学園のエントランスを歩いていた時、前方に見覚えの無い少年の姿を見かけた。
ーーあら……?
立ち止まり、その少年を凝視するポレット。
見ず知らずの人間を不躾に見るなど、きちんと教育を受けた者ならするべきではない。
ましてやポレットは妃教育を受ける身。
であるにも関わらず、ポレットはその少年から目を離す事が出来なかった。
「ポレット?どうかしたの?」
母親のハノンが急に立ち止まった娘に訊ねる。
「………ディビッドさま……」
「え?」
その名を呟き、ポレットはその少年目掛けて小走りに近寄って行った。
「ポレットっ?」
母の声が背中から追いかけてくる。
それでもポレットはその少年目掛けて一目散に駆けて行く。
少年は笑みを浮かべてそれを見つめていた。
やがてポレットは少年の目の前に立ち、彼の瞳をじっと見つめた。
そしてふっと顔を綻ばせる。
「やっぱりディビット様ね」
それを聞き、少年は満足そうに頷いた。
「凄いなポレットは。筆頭魔術師が掛けた変身魔法を見抜くなんて」
少年は…ディビッドはそう言って微笑む。
「どうしてかしら?でもすぐにわかったの。こうして近くで目を見て、“かくしん”したわ」
「さすがはポレットだ。僕の婚約者」
そう言ってディビッドはポレットの手を掬い上げ、指先にキスをした。
「ふふ」
十歳にして流れるような自然な動作でそれを行う末恐ろしさ……さすがはこの国の王子というべきか。
そして当然黙っていないのがこの男。
「……これはこれは殿下。魔法で姿を変えてまで、ここにどのようなご用事で?」
ポレットの父にしてディビッドの父の親友であるフェリックスが娘の後ろに立ち、威圧的に告げた。
「こんにちは伯爵。今日は非公式で訪問してるのです。お忍びってやつですね、だから殿下呼びはやめてください」
「……護衛も付けずに?」
「暗部を数名、客の中に紛れこましているんです」
「何をやってるんです……お父上は?この事はご存知なのですか?」
「もちろんです。『フェリックスも学園にいるから何かあれば彼に頼りなさい』と言っていましたよ」
「アイツ……」
ポレットの表情がパッと明るくなる。
「それじゃあディビッド様も学園祭を回られるの?」
「そのつもりだよ。ポレット、一緒に回ってくれる?」
「もちろんです!うれしいわ」
「僕も嬉しい」
幼い婚約者同士がフェリックスの目の前で微笑ましい光景を繰り広げている。
「……来てしまったものは仕方ない。ではディビッドくん、私たちと一緒に回ろう」
二人きりにさせるものかと言う強固な意志が言外に伝わってくる。
対するディビッドは何食わぬ顔でシレっと言った。
「伯爵と共に行動すればどうしても目立ってしまうでしょう。それではお忍びで来た意味がないではないですか。僕とポレットは別行動させていただきますよ」
こちらも絶対に二人だけで回るんだという強固な意志を漂わせている。
「いやいやいやディビッドくん。お父上が『何かあればフェリックスを頼れ』と言ったんでしょう?それならばお側に付いていなくては」
「ええ、ですから“何かあれば”頼らせていただきます。暗部も付いてるんです、ご心配には及びません」
「いやいやい…「はいはいフェリックス」
尚も言い募ろうとした夫の声をハノンは遮った。
「ポレットがこんなにも喜んでいるのだもの、子どもたちで回らせてあげましょうよ」
「しかしだなハノン…「お父さま、お兄さまのしあいはいっしょに見ましょうね」
目をキラキラさせたポレットにそう言われると、フェリックスは泣く泣く認めるしかなかった。
「……分かった。絶対だぞ。試合会場の場所は分かるな?」
それに対しポレットではなくディビッドが答える。
「僕の頭の中に学園の地図は全て入ってますのでご安心を」
「……さすがです」
こうしてポレットはお忍びで来たディビッドに捕獲され、暗部の皆さんの温かい目に見守られながらデートのように学園を見て回る事になったのだ。
ハノンは娘を取られて不貞腐れる夫を引き連れて学園内を回る。
そして前回の二人のやり取りに繋がるのであった。
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火曜と水曜を間違えるなんて終わってません?
GWボケ?
本当に失礼いたしました。
_(┐「ε:)_ワシモウダメ…




