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【電書、書籍発売】番外編 無関係だったわたしがあなたの子どもを生んだ訳  作者: キムラましゅろう


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ノエルは食いしんぼう



長らく過去に戻っておりましたが、

とりあえずリズムたんとノエルたんのベビー時代に時間を戻します。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「それで?何をそんなに落ち込んでいるの?」



養女となったリズムが生後9ヶ月になり、離乳食とフォローアップミルクに切り替わったのを機に自宅に戻ったメロディがドンヨリとした面持ちで再びワイズ伯爵家を訪れていた。


リズムとノエルはベビーサークルの中で仲良くぬいぐるみで遊んでいる。


喃語(なんご)っていうノ?リズたんもよくお喋りしてくれるんだけどさぁ?もうずーっと“ンぱぱぱば”しか言わないのヨ~。これってさぁ、やっぱアタシの事を“パパ”と認識してるってコトぉ?」


そう言って落ち込むメロディにお茶を出しながらハノンが答える。


「違うと思うわよ?」


「でもノエルたんはずっと“ンまままま”って言ってるじゃない?それって“ママ”って、ハノンの事を呼んでるんでしょ?アタシもママって呼ばれたいぃ~ン!」


確かにノエルは時折「ん」の入る「まま」をその小っちゃいお口で連呼していて、

メロディのようにフェリックスが「パパも呼んで欲しい……」としょんぼりしているが。


でもルシアンの喃語はずっと「ぱ」が多かった。

父親はもちろん、近しい男性なんて側にいなかったにも関わらずだ。


なのでこれはあくまでもハノンの仮説なのだが……



「ねぇメロディ、リズムたんの乳歯が生えるのが遅いって気にしてたじゃない?もしかしてリズムたん、歯が生え始めてるんじゃないかしら?生え始めはむず痒くて唾液が増えるから、もしかして「ぱ」というのはその所為かもよ?」


実際にルシアンがそうだったのだ。

ルシアンも生え始めが遅く、言葉も遅かったために喃語が「ぱ」になっていたように思うのだ。


「えっ!?歯がっ!?」


メロディはバッと立ち上がり、急ぎリズムの元へかけ寄る。

そしてお口の中を確認して小さな下の前歯を発見した。


「キャーーッ♡ハノン!!歯がっ!リズムたんに歯が生えてるワーーッ!!」


「ふふ、やっぱり。むず痒くて「ぱ」になっていたかもしれないわね」


「そうなのネ~!良かったぁ~~!アタシ、リズたんにぱぱって呼ばれたら男に戻らなきゃダメかしら~って思ってたの~~」


「いやべつに戻らなくてもいいでしょう」


「だってぇぇん、親として期待に応えたいじゃなーい?」


「応えなくてもいいわよ」


「でもさ、やっぱりノエルたんみたいに早く「まま」って呼んで貰いたいワ~♡」


「………ノエルはわたしの事を呼んでるんじゃないと思う」


「え?そうなの?」


メロディはハノンの膝の上にいるノエルを見た。

ワイズのじーじから大量に送られてきた舐めても大丈夫な積み木をしゃぶっている。


ハノンはそんなノエルを見ながら言った。


「ノエルは「まま」じゃなくて「まんま」、つまりゴハンの事をずっとお喋りしてるのよ……」


「あー……ノエルたん、よく食べるもんね」


「ええ……そうなの。親の呼称よりも先に覚えたのが「まんま」なんて、この子絶対に食いしんぼになると思う。今思えば早く離乳食が食べたいが故に歯を早く生やしたのかも」


ノエルは生後5ヶ月から歯が生え始めた。


「ぶはっ☆」


半目になって話すハノンを見て、思わずメロディは笑った。


そしてお土産にと持って来ていたメロディの義妹が作ってくれたというベビー用のマフィンを出してくれた。


そのマフィンもリズムが半分食べ終わる前に、ノエルはペロっと完食した。


そしてハッキリと「まんま!」と声を発した。




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― 新着の感想 ―
[一言] ウチの長男も第一声は「まんま」でしたね バナナやベビーダノンはおかわりを寄越せ、と手をテーブルにバンバン打ち付けて催促してました
[良い点] いつも楽しく読んでます! きっと、食べても太らないは体質でしょうね~ 羨ましい(笑)
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