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【電書、書籍発売】番外編 無関係だったわたしがあなたの子どもを生んだ訳  作者: キムラましゅろう


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過去を振り返って……Twitter投稿分、聖霊占術師ダイのお客様

アルファさんの方の読者様のご要望にお応えしまして、

以前Twitterの方に投稿した番外編をお届けします。

よろちくび♡


内容は少しいじってまーす。




大陸中の国々に時々ふらりと現れる、そんな珍妙な占い師が存在する。


各国へ物見遊山に来たついでに気まぐれに占っては去って行くという謎の占い師だ。


精霊を使って占うという、今まで見た事も聞いた事もないような方法で占うらしい。


しかもそれが百発百中、十中八九当たるのだから評判にならない訳がない。

だけどその占い師がいつ占いをするのかそれが定まっていない為、よほどの強運でないと占って貰えないそうなのだ。


そうして今日、運良く精霊占術師ダイに占って貰える事になった一人の男がいた。


彼の名はフェリックス=ワイズ。

アデリオール王国の騎士だ。

彼はなんでも、魔術学校の卒業式に出会った女性の事が忘れられず、以来4年間、ずっと探し続けて来たのだという。


相手の女性の名前も年齢も顔すら分からないというその男の話を、精霊占術師ダイは黙って聞いていた。

そして確認するように復唱する。


「つまり卿は、卒業式の夜に媚薬と催淫剤の両方を盛られて危うく命を落としそうになっていた所を、救ってくれたその女性を探しているんだね?」


「はい。彼女の事で分かっているのは魔力と香りと胸元に赤い花が咲いていたように見えた……という事だけです。何とか彼女へと辿り着く手掛かりはないでしょうか?」


「その時のその場所で、何か印象付いた物事は有る?例えば風が吹いていたとか、水辺の近くだったとか」


「そうですね……カーテンが風で揺れていたのと、彼女が持って来てくれた水差しの水が月明かりに照らされていたのをぼんやりと覚えています」


それを聞き、ダイは水の入ったグラスを水鏡のようにしてその水面を見つめた。

そして、「こんなん出ましたけど~☆」と得意気に言う。


客であるフェリックスが突然発した奇声に驚いているのを見て、ダイはコホンと一つ咳払いをして三つのワードを告げた。


『西の騎士が集う場所』

『薬品の香り』

『無垢な宝を抱えている』


それを伝えると、その騎士は西の騎士が集う場所へ行ってみると言った。

そして謝礼金を置き、礼を告げて去っていった。


この時、本当はダイは全てわかっていたのだった。


当時の様子を知る水の精霊と風の精霊を呼び出し、

一部始終を聞いたのだから。


思わずピンク映画かな☆とツッコミたくなったのを我慢した自分を褒めてあげたい。

(あ、そこら辺は見ちゃマズイと思って見なかったよ☆)

600年を生き、自分も大人になったなぁ♪

なんてダイは一人で満足そうにうんうんと頷いた。


女性の名前はハノン=ルーセル。

ハイレンという地方都市に拠点を構える西方騎士団で魔法薬剤師として勤めている。

そして彼女はなんと、先ほどの騎士の子どもを密かに産んで育てていた。


しかしダイはその事は騎士には教えなかった。


そして同時に(まじな)いを一つ掛けた。

もし、相手側の女性が真に居場所を知られたくないと、先ほどの騎士の顔など見たくないと思っているなら、決して騎士が彼女の元に辿り着けないようにと。


その後、その騎士とハノンという女性がどうなったのかは、自分の所へ行くように騎士へアドバイスした弟子のアルトから聞いた。


あの後二人は無事に再会し、

紆余曲折を経て夫婦として結ばれたのだと。

そして先日二人目の赤ん坊が生まれたと聞いた。


「そっか☆ちゃんと辿り着けたんだね」


精霊占術師ダイこと、バルク=イグリードは嬉しそうに微笑んだ。



さて次はどの国へ遊びに行ったついでに占おうか……

また面白い客が訪れるといいんだけど♪


イグリードは大陸地図を広げてしばらく熱心に思案していたという。





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― 新着の感想 ―
[一言] 現れたかっ!?って感じですね。この大賢者は神出鬼没ですね⭐
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