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僕は、
そのネット上のサイトから、
離れて、
スマホの電源をオフにした。
自宅に1人いる僕は、
静かに考える…。
(僕が、60歳までは、頑張って働いたとする…
年金の未納は、ない………
あとは、その時、
僕の口座に、どのくらい残高があるのか…
僕は、60歳の時点で、
日常、どんな暮らしをしているのか…?
いや、どんな暮らしが、したいのか…?)
僕の両親は、
今、まだ己のことは自分で出来る状態で、
僕は、
肩が痛い…腰が痛い…昔ほどの握力は、ない…!
だが、多少、硬いものも噛むことができ、何とか食して、
一応、僕も普通には生活している…。
今、僕は本音の本音で、
あらゆる観光地を旅行したい……!
でも、
現実世界で、
それを実現している人は、
どのくらい、いるであろうか…?
確かに、そんな人が、いたとして、
その人は、
それだけが生き甲斐な人ではないか?
家庭を持つ、とかは、
とうに考えず、
物欲もない…
そんな人が、ただ何より旅行したい!と、
世界を飛び回っているのでは、なかろうか…?)
そんなことを考えていると、
僕は、いつの間にか眠ってしまった…。
それで朝が来て、
僕は、目覚めたら思った…。
『僕のコップには、まだ水が半分ある!』…と。
その水は最高級品の水では、
ないかもしれない。
でも、現時点で、
僕のコップには、
確かに半分は、水が入っている。
すると、
僕は自ずと、こうするべきだ!というのが見えてきた。
一番は、やはり健康であった。
これ以上、自身の健康を悪化させない…
そのような暮らしをする…
そういった己に合った働き方…
で、もう、その先を今、考えるのは、
置いておこう…と思った。
まず、健康に関することをクリアしてから…
それが守られている状態に、なったら、
次を考えようと思った…!
【【それから、しばしの歳月が流れた…。】】
この話におき《終わり》が近い……。
僕は今まで生きて、
世の中には、
長編小説を愛する人達が、いることを知った。
帯にするには長すぎて、
襷にするには短すぎる……。
僕は、なんとか、帯には、なれないだろうか?
漫画というのは、
日本では、もう文化であり、
日本漫画のファンは世界にも多い…。
僕は長く長きに連載されている日本漫画を読み、
こんなエピソードを知った…。
世界中の、どこかに、
その、たった1つの御宝は、あった。
それは間違いなく事実であった。
それを我が物にしたい!という男が、いた。
男は、まず考えた。
(世界中の、どこかにある……
ということは、世界中にネットワークを持つ大組織に、いれば、その情報が手に入りやすい……しいては、それに遭遇する可能性が高い…!)と…。
だから、男は大組織の一員に、なった…。
彼が、なぜ、一員として、そこにいるのか?は、彼のみぞ知る…!
僕の話をしよう。
誰かからの又聞きではなく、
僕が語る僕自身の話…。
僕はレトロ本のコレクターで、あった。
だから、己が居住する地域にある、
古本屋、骨董屋は、回りに回ったのだ。
だが、
僕が望む、真に欲しい、
確かに、世界には、あって、僕の手元には、その古書がない!という現状であった。
僕は、地方に住んでいた。
僕は考えた。
(…人が多い地域の古本屋、骨董屋をまず行けば、そのレトロ本に遭遇できるのでは、ないか…?)と。
それで、実際に、そうしたんだ…。
その甲斐あって、僕のコレクションは格段に増えた…。
それが事実。
そして、そのことを、
ある時、父に話した。
父は言う。
「おまえ、それなら、ネットオークションの方が早くないか?
いや、おまえが欲しいレトロ本をネットで検索する……そうしたら、日本各地の、
《うちに、ありますよ♪》の個人や御店が、
だ~っと、あがる……それを買えばいいんだよ。なんで、わざわざ、自ら遠方に出向いて、
大海原にいるかもしれない珍魚を
探さなけばならない…?
あ~!でも、気をつけろよ!!
高値のネットオークションは気をつけろ!!
先に代金を振り込んで、
品物が来なかったり、
品評に書かれてるのとは違い、すごい粗悪品なケースもあるからな♪」
僕の父親が僕に述べたことは、
この現代世界での紛れもない事実であった…。
《今度こそ、【おしまい】に向かおう……!》
時間経過したこと自体が重要で、あった。
僕は、《ある男》をネット検索した際に、
その時、己の欲しいものを認識した。
時間の過ぎ去りが、必要であった…。
僕は以前、欲しかったものを、
今でも欲しいのか…?
自ら、己の内から聞こえる声に耳を澄ませる……
すると、
今は、さほどでもないものと、
やっぱり、どうしても欲しいものがあった。
…もう後者のことに焦点を絞って生きてゆこう!
それは、今の『僕』の延長線上にある!!と信じて…。
【おしまい】




