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二十五人目 アーヤさま

 ……間に合いました。





 アーヤさまの紹介です。


 まずはこの企画に参加させていただいたお礼を。

 本当にありがとうございました。


 今回の企画は今までになかった(と思う)企画で、参加させていただいてとても楽しかったです。


 実は以前から大好きな作家さまの作品について語りたい、作品の魅力をみんなに伝えたいと思っていたのですが、なかなかその機会がなく、迷っておりました。

 今回の企画はそんなたらこの背中を押してくれるような企画で、今までずっとやりたかったことにチャレンジするまたとないチャンスでした。


 特にkayakoさまの「かいおし!」とふとんねこさまの「夜統べ」はたらこの推し作品で、多くの人の目に映る場でアピールしたいと思っていました。

 レビューを書いただけでは応援し足りないと思っていたので、今回は語りたいことを全て語りつくせて嬉しかったです。


 他にも、日ごろからお世話になっている方たちへの思いを伝える機会として、このような企画を設けて頂き本当に感謝しています。


 重ね重ねお礼申し上げます、ありがとうございました。





 さて、今回の企画を主催したアーヤさまですが、少し前に100作達成記念のエッセイを投稿されたことは記憶に新しいかと思います。


 作品を発表するってねぇ……すごくハードルが高いんですよね。


 今でこそ、ぽんぽんとエッセイを投稿しているたらこですが、最初のハードルはやっぱり高かったです。

 このハードルを越えるのって人によってかなり大変だったりするんですよね。


 このエッセイの中で紹介させていただいた愛猫家 奴隷乙氏は以前から小説を書かれていたとのことですが、小説家になろうにて、公の場で作品を発表するまでに20年の歳月がかかったそうです。

 今でこそハイクオリティなエッセイや小説を投稿されている乙氏ですが、最初の一歩を踏み出すのはなかなかに難しかったのではないでしょうか。


 他にも今回紹介させていただいた作者のなかには、書きだめている作品をなかなか発表できなかったり、物書きとしての悩みを抱えていたりと、作品を発表することにためらいを感じていた人は多いように思います。


 そんな中で、アーヤさまはその若さで多くの作品を発表しており、目覚ましい活躍をされています。

 たらこはひたむきに活動を続けるその姿勢を尊敬しております。


 というのも、たらこが同じ年代の頃に、同じことができたかというと、無理だと思うからです。


 ウェブ小説の執筆活動を続けるのは大変です。

 ポイントやブクマなど、実力を示す基準となる数字は残酷なほど正直に現れます。


 たらこはなろうを始めたばかりの頃に、新着の作品の中からいろんな新規参入作家様の作品を読ませていただきました。

 その中で活動を続けておられるのはkayakoさまお一人のみ。

 多くの新規ユーザーが投稿を止めて、なろうを去っていきました。


 その理由も分からなくもないのです。


 感想が一つもつかないどころか、ポイントもブクマもゼロ。

 だれも自分の作品を読んでくれない。


 そんな恐怖におびえながら投稿を続けられるでしょうか?


 たらこも最初はブクマ一つに一喜一憂していました。

 今では考えられませんが、ポイントが二桁に達した時は泣いて喜んだものです。

 最初に10ポイントもらえた時は嬉しくて後書きでお礼を言いました。


 そんな手探り状態の中から、今の状態まで持ってこれたわけですが……一人だったら絶対に無理だったと思います。

 応援してくれた人がいたからこそ、活動を続けていられるのだと。



 でも……その応援って、実力が伴わなかったらしてもらえたんでしょうかね?



 たらこはなろうに小説を投稿するまでに500万文字書きました。

 これは連載中の「社畜は二度死ぬ!」の書き溜め分を含まない数字です。


 それだけの経験があったからこそ、今のこの状況があると思うのです。


 もしたらこが500万文字以前のたらこだったら……まだ何も書き始めていない、まっさらな状態だったら……同じ評価が得られたでしょうか?



 答えはもちろん……否ですね。



 未経験の状態からなろうを始めたとして、得られる評価はどれほどのものなのか知っています。


 いくつもの作品を見守っていましたが、次々と作者さまが消えていく。


 残酷なまでに正直な評価。

 すなわち「0」の病に心を折られ、作品もろとも朽ち果てて行くのです。


 なろうをはじめとする多くの小説投稿サイトで日々繰り返されている絶望のサイクル。

 そこから這い上がって来られる人が何人いるのでしょう。


 おそらく、500万文字書く前のたらこが小説家になろうへ来ていたら、一か月しないうちに筆を折っていたと思います。

 0の恐怖に耐えられる気がしないのです。


 だからこそ思うのです。



 アーヤさんは本当にすごい。



 たった一人でそこから這い上がって、自分の力で仲間を見つけて、居場所を作ったんですから。

 素直に尊敬します。


 彼女は日々、進化を続けています。

 悩みながら作品を投稿し続けて、前へ前へと進んでいます。

 その前へ進む力こそが「才能」ではないでしょうか。


 こうして企画を主催するまでに成長した彼女は、おそらくこれから次のステップへと進んでいくのでしょう。

 おいて行かれないようにこっちも必死です。




 私たちは書くことで、自己を表現するクリエイターです。

 時にそれは描くことだったり、歌うことだったり、奏でることだったり、表現の方法は様々です。


 誰もが何者かになろうと苦しみもがき、物語を、詩を、エッセイを紡いでいます。


 何かをつかもうと、何かを手に入れようと、日々新しい作品を発表して、前へ前へと進むのです。


 なろうは……いえ、小説投稿サイトに限らず、全ての創作発表の場は、人々が前へ進もうとするフィールドなのかもしれません。


 当てもない旅の先に何を手に入れるのか。

 それは当人にしか分からないでしょう。




 最後に、アーヤさんの作品を一つ紹介して終わりにしたいと思います。


 https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/2241461/blogkey/2932781/


 タイトルは所信表明。

 活動報告の記事の紹介です。


 54文字で自分を表現するシンプルな作品。

 素晴らしいの一言に尽きます。




 様々な作者様がいる小説家になろうの世界。

 それぞれが思い思いの物語を書き綴り、日々作品を投稿しています。


 そんな世界で皆様と肩を並べられている今の自分を嬉しく思います。

 これからもどうぞ、よろしくお願いいたします。




 お読みいただき、ありがとうございました。

この回で完結です。

ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] アーヤ様への万感の思いが伝わってくる素敵な文章で、思わず書きこんでしまってます。 アーヤ様は本当にすごいです。 理知的で、視点も鋭く。 強い夢を持っておられます。 そして夢をかなえるた…
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