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異世界最強の魔術師は包丁を手に (旧作 世界一の魔術師 大幅リメイク版)  作者: クリップキラー
少年期 前座 学校に行こう
33/48

魔王確定

ちょっと短いです

次に誰かが来て、魔王的な発言をしたら、なんてのんきなことを言っていたら、翌日にアザゼルが見つけてしまった。


(前方、観葉植物の裏、誰かいる)


 俺は足に魔力を送り、一瞬で加速し、指示された場所を叩く。

 何もなかったところに、一人の男が浮かび上がった。


 ちなみに、今の加速は、特殊魔法の一つ、肉体強化魔法だ。

 魔力を、放出せず、四分の体内の強化したいところに集めることで、硬度や、耐久度、運動能力などが飛躍的にアップする。

 が、送り込む量を間違えると各部位が最悪破裂する。恐ろしいが、変な使い方さえしなければ便利な魔法だ。


 体全体の硬化と、足の筋肉の増強、さらに風魔法によって空気抵抗を最低限にし、かつ追い風をつけることによって、俺の速度は飛躍的にアップし、ある程度の距離の間合いはゼロにできる。


 だが、こんな技もソニックには通じないが。


 閑話休題。

 

 出てきた男をつかみ、質問した。


「なんで僕の後をつけているんですか?」


 そうすると、男は俺に質問に答えることなく、こういった。


「擬態魔法が見破られるなんて!クソ魔王が!くたばれ!」


 いきなりのファイアボール。しかも無詠唱。

 なんとか結界を張って防御。


 追いかけようとした時にはもうその男はいなかった。


 毎度毎度逃げ足の速い奴ばっかなんだな。


(そういう風に育てられたるんだろ?要するにスパイみたいな存在。ってわけなんだろうよ。で、今回もまた魔王って言われたわけだが、信じてくれるか?)


 まあ約束は約束だ。

 信じてやらなくもない。


(その上から目線ムカつくなおい。俺の方が人生の先輩だぞ。まあ人じゃないけど)


 うるさいな。別にどう話そうと勝手だろう?

 どうせこの後もずっと一緒なんだ。こっちの方が親しみやすいし話しやすい。


(まあそれなら仕方ない、か)



ーーーーーーーーーー


 

 そこから一ヶ月がたった。

 それ以来、アザゼルが透明人間スパイを見つけることはなかった。

 相手も、二回も見つかればさすがに懲りたのだろう。と、俺は思ったが、アザゼルは、こう言った。


(多分、まだどこかにいるんだろう。もう完全に、お前の中に魔王がいるということを相手側が確信したから、探知機を使う必要がなくなった。よって、俺は探知機から出る魔力の流れを感知できないから、見つけられない、というのが妥当だろう)


 と。

 しかし今になって思ったのだが、アザゼルお前、なんか秀才っぽいな。分析力もあるし、知識もある。魔王ってもっと脳筋って感じだと思ってた。


(何回も生き返っては死んで、生き返っては死んで、を繰り返してれば、そりゃあ覚えたくなくても覚えちまうもんだ)


 と、アザゼルは言った。

 え、ちょっと待って?

 生き返って、死んで、生き返ってって、アザゼルは転生するの?



(魔王だからな。魔王の能力は、転生だ。転生を重ねるごとに強くなる。本来この力はある目的のための力なんだが……まだ言わないでおこう。長くなる)


 そうか。

 そうなのか、じゃあ、歴代の魔王って全部アザゼルな訳?

 

(ん。まあそういうことだな。みんな名前がアザゼルなわけではなく、前回がアザゼルだったってだけだがな。たとえば最初はサタンだった気がする)


 なんか王道な名前だな。

 ていうよりも、アザゼルって魔王の名前じゃなくないか?と前から思っていたんだが。

 

(そんなもんは名付けた奴に聞いてくれ。俺は知らない)


 アザゼルは少し不機嫌そうだ。

 アザゼル自身もこの名前を気に入ってないということだろうか。

 

 まあ今、そんな話はどうでもいい。

 問題なのは、アザゼルという魔王が、俺の中にはいて、そして、もしかするとそのせいで、命を狙われているかもしれないという事実だ。


 この際意識がある間はずっと障壁でも貼っておくべきか。と、一瞬思ったが、それでは魔力が底をついてしまうんじゃないかとも思った。


 すると、アザゼルが、


(お前なら、俺の補助を通して障壁を作れば、結界作る魔力より、回復する魔力の方が上回るから半永久的に使えるはずだ)


 とコメント。

 ずっと障壁が張れるってチートじゃないのか?

 と一瞬思ったが、その後、アザゼルが、そんなのある程度の魔導師だったらみんなできると言ったので、なんだ、チートじゃないのか。と、少し落胆した。


 まあとにかく、もしそれが本当なら、ずっと結界張っておくのもアリかもしれない、と、俺は結界をその場で結界を張った。


 これをずっと維持し続けてれば問題ない。と、自分に言い聞かせ、俺は自分の部屋へと戻って行った。

 



 


ブクマ感想評価バシバシください。

また、新たにもう1作品投稿しましたので、そちらもよろしくお願いします。

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