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木の棒の裏話  作者: 木の棒
第1章 伝説の木の棒 前編
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第7話 私が楽だから

 私は絵画に詳しくない。


 まったく詳しくないのに、あえてある画家について書きたいと思う。



 私なんかの記事にその世界的に有名な画家の名前を書くのは恐れ多いので、一部伏字とさせて頂きます。


 私、伏字が得意なんです。


 そう思っていたのに「出会いと別れの2番地の酒場」では、私の伏字がひどいって噂されました。


 私は落ち込みました。


 でも、世の中には伏字以外にもう一つあります。


 放送禁止用語をなどの対処に用いられる「ピー」音です。


 これなら安心です。



 その画家の名前は…「ピー」カソです。



 彼の絵をご存じでしょうか?


 一見すると…すごく下手に見えます。


 いや…私には下手にしか見えないのです。

 でもあの絵は、絵を知る人達にとっては至高の絵とされています。


 あのような画風には意味があるんだそうです。


 私には分かりません。



 でも「ピー」カソのデッサンは実はすごく上手いというテレビ番組を見たことありました。


 それを知って私はこの人は本当に天才なんだなと思いました。


 でも同時にあることを考えました。



 例えば「ピー」カソが描いた絵を評論家に見せます。


 評論家はもちろん絶賛するでしょう。


 その絵の素晴らしさを伝えてくれるでしょう。




 その姿を天界にいる「ピー」カソが見た時…もしもこんな言葉を言ったら…。




 いや、それふざけて簡単に描いた絵だから




 絶対あると思います。


 「ピー」カソが描いた絵の中で、絶対ただふざけて、簡単に描いた絵があると思います。


 それが億単位で取引されるのです。


 怖い世の中です。




 長い棒振り…いえ前振りでした。



 前回は気軽に読むというお話でした。


 今回は気軽に書くです。



 小説を書こうと思った時…私は気軽に書きたかった。


 でもどうやったら気軽に書けるんだろう?


 私は悩みました。


 そして閃きました。





 読み手のイメージ力に乗っかろう




 この情報が溢れる世界。


 誰もが情報を簡単に入手できます。


 そして娯楽が生まれて、あらゆるものが「視覚化」されて、それを誰もが一度は「見たことがある」時代。



 そうです…私が具体的な情報や描写を書く必要なんてないのです。


 全部読み手に任せればいいのです!!!!




 木の棒は話さないし、話せない。


 それはこの時決まりました。


 なぜなら、意思疎通不可で、物語が動く様だけ描けば、足りない情報は読み手が全部自分の経験から補完してくれる。


 人類情報補完計画です。




 登場人物すら、読み手のイメージに任せようと思いました。


 伝説の木の棒の登場人物は、私の聖癖が一部反映されて描写されてしまったものの、髪の色、髪型、肌の色、瞳の色、身長、脚の長さ、太ももの肉つき具合、お尻の柔らかさなど、全て読み手に任せたつもりです。




 だって私が楽だもん!


 書かなくていいんだもん!!


 読み手の人が今までの情報から、自分の理想像を投影してくれるはずだもん!!!


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