第5話 物語はハッピーエンドで
伝説の木の棒を書き始めたのは5月3日からだった。
もちろん、頭の中での妄想はそれ以前から全開だ。
プロットなんて言葉を私が使うのはおこがましい。
それはただのメモでしかない。
そのメモを書き始めたのが5月3日。
それから最初に投稿する5月7日まで、プロローグを含めて12話。
タイトルでいうと、第11話空飛ぶ少女まで書いて、一気に投稿。
それからは、その日書けるところまで書いて、書けたら投稿を繰り返した。
途中、予約投稿機能を使ってみたくて、使ったこともあったけど。
棒が硬いうちに書ききろうと、私は全力で書いた。
持てる全てのエネルギーを注いだ。
そう出来た理由の1つに…「最後は全てハッピーエンド」という信念があったのだ。
この信念を私が持つにいたった経緯を書くだけ…私の心は壊れそうになる。
だが、棒を握りしめて書きたいと思う。
その事件は4月1日に起きた。
当時、私はある小説を読んでいた。
その小説を読むには、かなりのHPが必要だった。
それは容赦なく…私の心を切り刻んでいった。
私なんかの記事にその小説のタイトルを書くのは恐れ多いので、一部伏字とさせて頂きます。
私、伏字が得意なんです。
Re:0から始める異世界生活
私は苦しみながらも、その小説を読んでいた。
なぜなら彼女がいるからだ。
彼女は当時、心の師匠の狂犬と私の中で人気を分ける女神だった。
彼女のことを想うと、この邪悪な企みとしか思えない小説を読む勇気が湧いた。
その言葉を見た時…俺は何を言ってるんだこいつはと思った。
お前を救うために、愛する人がお前を好きだから2番でも良いと言ってくれた彼女を…お前は何を言っているんだ?
俺は生まれて初めて、本当の殺意を持ったと思う。
好きだったんだ。
彼女のことが好き…大好きだったんだ!
それなのに!!!
どうして4月1日に?!
どうしてこんなひどいことが出来るの?!
貴方は神のつもりですか?!
彼は神だった。
その物語において彼は神なのだ。
彼女がどうなったか分かった日…その日からその小説を読むことは出来なくなった。
心が折れてしまったのだ。
いまただただ…「出会いと別れの2番地の酒場」で彼女が生き返ったという噂を待つ日々だ。
もしその噂を聞くことが出来たら…そりゃ~読むよ!
すぐにだって読むよ!!
だってどんなに辛い話であっても、その先に彼女がいるんだから!そりゃ~読むよ!
私はこの経験から、自分が小説を書くなら、絶対「最後は全てハッピーエンド」であることを誓った。
出来れば暗い話しや鬱展開を長引かせないことも。
もしその話しを入れるなら…出来るだけ早くフラグを回収して、希望を笑いを持てるようにしたいとも思った。




