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木の棒の裏話  作者: 木の棒
第3章 目指せ!新人大賞!
47/49

第21話 ピエロは笑うを書いてみて

この話には『ピエロは笑う』のネタバレ要素が書かれています。

ご注意ください。

 ピエロは笑う



 久しぶりの新作投稿となりました。

 無事に書き終えることが出来て良かったです。


 さて、この小説は昨年の暮れ頃から何となく話を考えるようになって、今年の2~3月の間に真剣に話を考えた結果、書いてみようと決めた小説でした。


 一番最初に考えた話は『デスゲームとなったVRMMOの世界の中で、主人公だけがプレイヤーを救えるとしたら』でした。

 この設定を思いついた時、既に他の小説で書かれていないかな? と思い探してみたのですが、私が探した限りではありませんでした。

 似たような話も無かったのは、ちょっと意外でしたね。


 当初はVRMMOを舞台に考えていました。

 でも、そうなると『デスゲームとなったVRMMO』を成立させる話を書かないといけない。

 誰が、何のために、どうして外から救出があり得ないのか、などなど。


 ……そうなんです! 考えるの面倒だったんです!


 でも設定はゲームシステムが採用された世界が都合よいので、VRMMOからの謎の転移という超ご都合主義な設定にしちゃいました。



 世界観をきちんと作る。



 とても大事なことです。

 それをどこまで深く考えるかで、その小説の土台がどれだけしっかりしたものになるか決まってくるのでしょう。

 でも、それを深く考えることは、とても大変で多くの労力を必要とします。


 そして私はそれから……逃げたのでした。


 ごめんなさい!!


 あれなんですよ。

 頑張って書いている伝説の木の棒は、ピエロは笑うよりかは世界観を考えています。

 それなのに、木の棒が主人公だから世界観を推測することしか出来ない。

 もちろん、主人公が分からない世界観を楽しんで読んでもらえるようにするためには、作者である私は世界観をちゃんと考えて分かっていなくちゃいけない。


 分かってはいるんですけど、ある程度適当でも書けちゃうのがいけないんでしょうね。

 ちょっと不都合があっても「ま、まぁ、木の棒もよく分からないってことで……」なんて逃げの思考が入ります。

 まったくダメですね!


 聖司が誰にも言えない秘密を抱えていたように、私も小説を書いていることは秘密です。

 リアルで知っている人は誰もいません。

 私は孤独なんです。

 だから、私にはなろうのみんなしかいないんです!

 逃げの思考に入る私を叱って下さい!

 あ、で、でも叱る時は優しくね! 優しいのがいいの!


 ピエロは笑うのアクセスも落ち着いてきました。

 頂けた感想は5件でした。

 実はちょっとだけ寂しいです。

「ゴブッ!」だけでもいいので、何か感想頂けると泣いて喜びます!


 レビュー1件頂けたのは、本当に嬉しかったです!

 ありがとうございます。




 主人公だけが、みんなを救えることが出来る。

 次に考えたのが、救うための条件です。


 相手を倒すことで救う、という条件はすぐに決まりました。

 こういう形でなくても、主人公だけが誰かを救えるクエストを受託できて、その人と一緒に困難なクエストをクリアすることで相手を救える、とか他にもいろいろ考えることは出来ると思います。


 ですが、今回の物語を考えた時に「悲しい物語」をテーマにしようと思いました。

 伝説の木の棒を書いた時には「最後は全てハッピーエンド」なんて考えを持っていました。今でもそれはあまり変わっていません。

 ハッピーエンド大好きです。


 でも説得力のあるハッピーエンドを書くために、そうでない物語を書いてみるのも必要な経験なんじゃないかと思ったのです。

 そして悲しい物語を書こうと決めたのです。


 悲しい物語を書いてみて、たくさん勉強になりました。

 でも聖司にはちょっと申し訳なかったな~とも思っています。

 最後……聖司を含めて救われる話でもよかったと、今では思えます。

 エピローグで、聖司と美穂が再会する場面で終わり。

 それは最後まで書き終えたからこそ、そう思えるんでしょうけど。


 でもその最後を描くのなら、話がいろいろ変ってきてしまいます。

 自分も最後は救われる可能性があるなら、聖司の行動はいろいろ変ってきたはずですから。

 書き終えた後の手直しで、最後を変えようか変えまいか迷いました。

 結局変えませんでした。

 ご都合主義的に最後いきなり聖司を救うのはしたくなかったですし、話を最初からまた直すのは時間がかかり過ぎました。



 話をいろいろ想像する時、『都合の良い場面』だけを妄想しがちです。

 その一瞬の妄想は自分の中で最高に面白いし、最高に盛り上がる。

 でも、それまでに至る過程や、その妄想が綺麗に終結していくことは『都合の良い場面』の中にはまったく含まれていません。


 この『都合の良い場面』を『素晴らしい場面』に変えることが、確かな技術力なのでしょう。

 残念なことに、今の私にはありません。

 それなのにifの設定を思いついては、あっちの方が面白そうだ、こっちの方が良さそうだといってフラフラしてしまいます。

 これから少しずつ小説を書いていきながら、その技術を学び磨いていくしかありません。


 自分の中の技術力を少しでも上げるためには、やはり最後まで書き終えることが大事だと痛感しました。

 1つの物語を紡ぐ間に、ほんの僅かでも確かにそれは私の中に蓄積されていくのでしょう。

 締切りがない、時間制限がない、という前提でじっくり書くのもいいのですが、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月と自分の中で制限を設けて、その間に1つの物語を書き上げていけば、きっと少しずつでも『自分の小説』が磨かれていくはずです。


 1日にどれだけ小説を書く時間を確保できるかは人それぞれですから、自分に合ったペースを見つけるのも大事です。

 プロを目指すのであれば話は別ですが、こうして『なろう』に小説を投稿して楽しむ限りにおいては、『小説を書く苦労』は最小限に抑えるべきです。


 初めて日間ランキング上位に乗ってヒャッハー! している時は、楽しくて小説を書く苦労なんて感じないかもしれません。

 私も、伝説の木の棒が日間ランキングに乗った時は、きっとそんな心境だったのでしょう。

 仕事の繁忙期であるはずの5月に、あんなリアルタイムで12万文字も書いたなんて、今の自分からすれば『絶対仕事に支障出てたろ?』と過去の自分に言いたくなります。

 ま、まあ……あの時は本当に楽しくてヒャッハー! していましたからね。

 一生に一度ぐらい、あんな時もあります。



 えっと、何の話でしたっけ?



 条件の話でした。

 主人公だけがみんなを救える。

 この条件が決まった時、では救うための難易度はどうするか?

 主人公最強ものにしてしまったら、簡単にみんなを救出できちゃいます。

 かといって、まったくもって無理な状況でも話が進みません。


 そこでPKギルドのサーカスが登場です。

 さらに、サーカス達レッドプレイヤーを支援する村がある、という設定を入れることで、彼らの行動の幅が広がり話を進めやすくなりました。

 PKギルドに所属しながら、彼らと共に行動することで、全員ではなくても多くのプレイヤーを自分が殺すことで実は救っている、というのは面白い話だろうと思えました。


 主人公が持つ武器の攻撃力はとても低い。

 今思うと、どうしてこの設定にしたんだろう? と少し疑問が湧きます。

 思い出せませんね……単に救うための難易度を上げたかっただけ?

 小説でも書きましたが、プレイヤー達を救うのが『武器』なのか『クエスト』なのか、それとも『主人公自身』なのか、いろいろ選択肢があったはずです。

 私はその中で『武器』を選んだわけですが、どうしてそうしたのか、はっきりと思い出せません。


 クエストや主人公自身だった場合は『称号』みたいな感じですかね。

『救出者』という称号を持った主人公。

 使用する武器は何でも構わない。

 こっちの方が自由度は高いですかね。


『武器』にしたことで『真っ白な短剣』というキーワードから、団長やクイーンが条件を想像してピエロの能力に気付き易かった……という流れだったのか。

 麻痺の『しびれ薬』は、攻撃力の低い真っ白な短剣でプレイヤーを倒すために必須のアイテムとしてセットでした。

 攻撃力の低い短剣という選択肢を選んだからこそ、麻痺のしびれ薬が生れたのに、どうして攻撃力の低い短剣を選んだのか、はっきりとした理由を思い出せない。


 だめですね。

 場当たり的というか、何となくで書き始めているというか。

 きっと『都合の良い場面』を妄想していたら、こんな設定になったのでしょうね。

 よく分かりませんが。



 話の構成は新しい試みでした。

 Aは3人称視点、Bは聖司の1人称視点。

 それぞれ時間軸が違います。


 最初にインパクトのある話を持ってくる。

 プロローグで誰かが死ぬとか、何かしらインパクトがないと読者はその後を読んでくれないってどこかに書いてあった気がします。

 それで第1話、ピエロがプレイヤーを弄んで殺すという場面から始めようと思ったのですが、ピエロが抱える秘密をどうやって読者に想像してもらおうかと悩みました。

 出来るだけ、早い段階でピエロの秘密に気付いて欲しかったのです。


 それで話を交互に違う時間軸と視点で描いていこうと思いつきました。

 第4話まで読んで頂ければ、ピエロの秘密が何であるか想像出来て、第1話と第3話でピエロがプレイヤーを殺す理由も想像出来ると思ったのです。


 この交互に違う時間軸と視点という形は面白かったです。

 でも私では、この形で話を続けるのは10万文字前後が限界かな、とも感じました。


 20万文字、30万文字とこの形で面白い話を続けるのは厳しいです。

 私にそんな技術力はありません!

 なので、もしこのピエロは笑うを30万文字以上の長期連載で書くとしたら、第1章の10万文字ほどは今回の形で、第2章からは普通の形で書くということになるでしょう。



 さて、今回の『ピエロは笑う』の中で結局私が描けなかったものがあります。

 それは『自分の中にまったく存在しない価値観』とか『自分が受け入れ難い価値観』に基づいたキャラだったり話だったりです。


 ちょっと言葉を変えると、自分にとっての『完全なる悪』です。


 もちろん書けないわけじゃないです。

 薄い言葉で面白くも楽しくもない話なら書けるでしょう。


 ピエロは笑うでは、団長やクイーンを『完全なる悪』として描けなかった。

 2人も『自分が助かるために』という最後の言い訳の設定を入れてしまいました。

 私は、自分が助かるために多くの人を犠牲にして良い、と単純に受け入れられる人間ではありません。

 きっと私が平和な日本で生まれ育ち、平和ボケしているからなのでしょう。

 よく分かりませんが。


 でも、本当に極限の状態となった時、自分や自分の愛する人のために、見知らぬ赤の他人を犠牲にすることを完全なる悪と言えるほど、私は聖人君主でもありません。

 故に、団長とクイーンに『自分が助かるために』という設定を入れることで、2人を書くことができました。


 それではダメなのです。

 小説をより面白くするためには、自分にとっての完全なる悪を魅力的に書くことが必要なはずです。

 もし、団長とクイーンが完全なる悪であったとしたら。

 自らの救いも何もなく、囚われた世界でただただ殺しを楽しむ、狂った殺人者だとしたら。

 それを魅力的に読者に伝えられたとしたら。

 きっと団長とクイーンを聖司が殺す場面は、もっと魅力的になっていたのではないでしょうか。

 よく分かりませんが。


 そして第1話のピエロ。

 あのピエロをもっと、もっと、もっと残忍なピエロで描きたかった。

 弱い……なんて弱いピエロなのでしょう。

 私の中にはピエロがなぜプレイヤーを殺すのかという理由があるのに、それなのにピエロをあんな弱くしか描けなかった。

 聖司を最後救えなかったこと以上に、第1話のピエロには申し訳なかったです。



 私は以前『ライトノベルとは何だろう?』と疑問に思ったことがあります。

 裏話でも書いたことですが、その時は『気軽に読める』という答えでした。

 そして私は小説を『気軽に書きたい』と思い、読者の想像力を頼りに、自分の中に無い知識、経験を、自分の価値観に合わせて軽く薄く小説に書いていったのでした。


 いま現在、この考えは少し変わっています。

 ライトノベルが『気軽に読める小説』という言葉は間違っていないと思っています。

 なぜ気軽に読めるのか、の中身はちょっと変わりました。


 そして『気軽に書く』ということも、少し変わりました。

 あいかわらず自分の中に無い知識、経験を読者の想像力頼りに書いていますが、その中でも頼るだけではなく、読者の想像力を少しでも刺激したい、少しでも賛同を得たいと感じています。

 それは自分の書いた物語が『説得力』を持ち、読者に『納得』してもらいたいってことなのかもしれません。

 そのためには自分の知識、経験と、自分の中に無い知識、経験の両方を『自分の中に無い価値観』から少しでも描けるようになりたいですね。

 よく分かりませんが。


 もちろん、プロを目指すなら違うでしょう。

 自分に無い知識、経験を増やしていきながら、得た知識、経験を、自分の中にある価値観と無い価値観両方から言葉を紡ぎ物語を書いていくのがプロなのではないでしょうか。

 よく分かりませんが。



 と、何だか面倒な思考に入り込んで書いてしまいました。

 細かいことはいいんだよ! と自分に言いたくなりますね!


 さて、次回作ですが、今のところ特に何も書いていません。

 もちろん『伝説の木の棒』は別です。

 頑張って書きますけど、あと何年かかることやら。


 ぼんやりと話を思い描いているのが、


・スライム

・3歳児

・ダンジョン


 この3つぐらいですね。

 3歳児は、ピエロは笑うと同じように10万文字前後で完結させるような話になる気がします。終わりが見えます。

 スライムとダンジョンはちょっと終わりが見えないですね。

 都合の良い場面を妄想しているだけです。

 書いていくと、ラグナロク同様にエターな可能性高いです。


 でも都合の良い場面を妄想垂れ流しでヒャッハー! してエター! な小説もたまには書きたいものです。

 いや、エター! な部分はちゃんと終わりを考えておけよって話なんですけどね。



 ………………



 上の文を書いてから、2時間ほど経過しました。

 スライムの話を考えてみたのです。

 ぼんやりと3千文字ぐらいの殴り書き設定が出来上がりました。

 終わりはまだ見えてきませんが、エター前提でヒャッハー! と書くことは出来そうです。


 以前にも、スライムの話を考えて少し書いたことがあります。

 それは微妙に設定が違ういくつかの話となり、どれも2~4万文字ほど書いたところで止まってしまいました。

 今回も同じようになるかもしれません。

 でもならないかもしれません。

 それは書いてみないと分からないのです。



 というわけで、ヒャッハー! なスライムの話を妄想しながらお別れです。

 次回作は、このヒャッハー! なスライムの話を投稿しちゃうかもしれません。

 まったく別の話を、ピエロは笑うのように書き終えた物語として一気に投稿するかもしれません。

 よく分かりませんが。



 ではでは!


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