第3話 信仰
季節が移り変わり行く中…私はある小説に熱中していた。
その小説は19時に更新される。
まるで…シンデレラの帰る時間が決まっているように。
更新がない日は泣いた。
私は何を楽しみに今日の夜を過ごすのだろうか。
私は何を想って、布団の中でモンモンとすればいいのだろうかと。
その本のタイトルを口にすることすら恐れ多い。
私の記事に例え伏字を入れたとしても書いてはならない。
決して、日常で接する誰かにその小説の話題を振ってはいけない。
私はこの3つを胸に刻み、毎日19時を待ち続けていた。
心の師匠の作品について、私ごときが何かを言うことなんて許されるはずはない。
無いけど…例え心の師匠の逆鱗に触れたとしても…これだけは伝えたい。
狂犬が大好きだ!
さて、なろうでの傾向を探っていった私の頭の中では妄想が始まった。
これは、誰もが一度はする妄想だと思う。
私なら…どんな小説を書くのだろうか。
そこで私は自身の経験から、自分にとって嫌だったこと、苦しかったことを思い浮かべることにした。
自分にとって嫌なことを、良いことに変えてしまえば…それは楽しいお話になるんじゃないかと思った。
私はR30世代の人達よろしく、ファミコン→スーファミ→PSとゲームをしてきました。
2大国民的RPGはもちろんのこと、歴史物も好きでした。
そして大学生の時…私は1つのネットゲームに出会いました。
当時から人気は高く、今でも高い人気を誇っているMMORPGです。
もちろん、私の記事なんかに名前を出しては、そのゲームの名誉が汚れてしまいますので、一部伏字とさせて頂きます。
私、伏字が得意なんです。
そのゲームは「R〇」という愛称で皆様に親しまれていると思います。
感動しました。
画面の中にいるキャラクターは全部…誰かが実際に動かしている!
それだけで私は興奮状態でした。
でも世界は私に優しくありませんでした。
男性キャラの私に優しくしてくれる人はいませんでした。
私は女性キャラを作りました。
そして、私がR〇の世界を去っていくその日まで…私は女であり続けました。
私の名誉のために言っておきたい。
私は誰も傷つけていない。
R〇の世界を去った後、私はもう1つのゲームに出会います。
テストプレイ前から話題騒然で、今でも高い人気を誇っているMMORPGです。
もちろん、私の記事なんかに名前を出しては、そのゲームの名誉が汚れてしまいますので、一部伏字とさせて頂きます。
私、伏字が得意なんです。
そのゲームは「AI〇N」という愛称で皆様に親しまれていると思います。
感動しました。
R〇は2Dでしたが、AI〇Nは3Dでした。
R〇は漫画の世界にいるような感じがしたのですが、AI〇Nはファンタジーの世界にいるような感じでした。
AI〇Nではちゃんと男性キャラを使いました。
私はもうMMOPRGの素人では無いのです。
助けが無くとも自分で成長していくことぐらい出来たのです。
私は先っちょが太くて伸びる棒を使うウィングとして、AI〇Nの世界を楽しんでいました。
R〇もAI〇Nも、どちらも本当に楽しかったです。
楽しかったのですが…どちらも私を苦しめ嫌な思いをさせたシステムがありました。
それは武器強化システムでした。




