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ネイバーワールド・オンライン  作者: レルクス
ジョーカー・オン・ザ・ステージ
110/218

ジョーカー

 テスト頑張りました。

 そこそこの点を取れたので問題はなかった。

 しかし、オーバーライドで『桜』を設定してしまったせいで、文字まで一緒になって今日子先生に怪しまれた。まあうまくごまかしたが、危なかった。ふう。

 あとあれから、ゼツヤをあの世界に送った人物から通信が来た。


『もしもーし』

「なんだ」

『うわ、ウィンドウから殺気が……まあ押さえて押さえて』

「御託はいいから本題を言え」

『そうさせてもらうよ。さて、まずあの世界。どうだったかな?』

「確かにまあ新しい発見もあったしミズハの好みとかも完全把握したし剣の擬人化が可能と言うことも発見したしいいことがなかった訳じゃないけど生徒全員が欲望の塊だしはっきりいって重労働以外とくになにかやった記憶ないししかも帰る手段発見するまでが恐ろしく長くて結局二年くらいいたししかも俺以外全員入ってないっぽいし二年間も閉じ込められていたもんだから勉強さっぱり分からないしはっきりいってふざけんな」

『…………ああ。すまなかったね。いくつか弁解するが、生徒たちの欲望は本来あのようなものなのではなく、私は補正したものなんだ』

「いったい俺がどれだけ苦労したと思っている」

『いやー。ははは。許してくれる?』

「んなわけないだろ。ていうか、誰なんだ?あんた」

『いずれわかるよ。……………多分』

「……」

『うわ、ウィンドウから殺意が……まあ押さえて押さえて』

「見つけ出して……」

『見つけ出して?』

「貴様の黒歴史を全部暴いてやる」

『地味にキツいね。まあ、学校生活頑張ってね。それなりに支援はするからさ』


 一方的に切られた。まあ、その部分はゼツヤの問題である。


「しかし、ジョーカーの紹介か」


 リオからメールがあり。ギルメンを紹介するという話だった。

 分かっているのはリオとエルザ。あとシュラインもいるだろう。

 あとは……分からない。


「まあ、それはお楽しみか」


 早速いってみよう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「七人か」

「そう言うことだ」

「て言うかシュラインいたんだ」

「なんか俺いつもディスられてないか?」


 あと、今はエクストリームのメンバーとミズハもいる。


「しかし、大人ばっかりだな」


 同年代がエルザしかいない。


「まあ紹介するか。まずは、僕がギルドマスターのリオだ」


 全員が反応すらしない。


「で、こっちがサブマスターの『シエル』だ。ちなみに言うと僕の妻だ」


 リオって結婚してたんだ。してもおかしくない年齢だけど。

 和服で刀がメインのようだ。

 身長は高い。170センチはあるだろう。

 あと……胸、でか……。

 ミラルドやユフィも結構大きいんだけど、この人は人間を越えたサイズだ。


「上から108、56、92よ」

「言うのかよ。て言うかでか過ぎるだろ……」

「リオさんって胸フェチなんですね」

「誤解だ」


 ユフィがものすごく悔しそうに言った。あと若干涙目だった。


「続けるぞ。ディスられ担当兼建築士のシュラインだ」

「ヒデエな」


 いつも通りだ。


「次、料理担当のエルザだ。魚好き」

「どうも」

「ちなみにゼツヤやミズハのクラスメイトだったりする」

「うん。事前に聞いてた」

「そうか。次、アタッカーのライズだ」

「よろしく」


 右腕以外は普通の雰囲気だ。でも右腕がすさまじいオーラである。

 メインは片手剣だ。


「この声……立川先輩?」

「ああ、合っているぞ。雄牙」

「そういう繋がりがあったんだな」

「んで、次、ポーション作成担当のドレイクだ」

「よろしくな」


 不良っぽい雰囲気だが……人は見かけによらないな。


「最後に、魔法担当のザイルだ」

「よろしく~」


 めっちゃ眠そう。今にも寝そうだ。


「これが俺たちのギルドのメンバーだ。どう思う?」

「個性的」

「即答でそれか。まあ否定はできないけど」

「それでなんかするのか?」

「ああ、まあ普通にデュエルしまくってもいいんだが、建設チートが二人いるからな。攻城戦でもやろうと思ってる」


 まあ、一方が城の防御をつとめて、もう片方が城の制圧を担当するというチーム戦のことである。


「ふむ、で、今から作るのか?」

「設計図は僕が書くが、まあそうだね。作るところから見た方が面白い」

「じゃあいくぞ。ゼツヤ」

「ほいほい」


 で、ものすごく広いところに来た。

 見渡す限り、といっても過言ではないだろう。その面積。驚異の東京ドーム100個分。


「いったいどれだけデカイものを作るつもりなんだ?」

「俺も場所指定されたときは驚いた。でもまあ、それくらいが燃えるだろ」

「否定はしないがな」


 考えていても仕方がないのでとりかかることにした。


「なあ、材料は?」

「……」


 まさかの材料すらも自給自足だった。どういうこと?


「頑張れってことだろ」

「最近重労働が多いなぁ」


 たまにはゆっくりしたいと思うのだが、間違ってはいないはずである。なんでこんなことになったのだろうか。いや、多分犯人はリオなんだけど。

 ため息を吐きながらも集めに行ったゼツヤだった。

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