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エルフヘイムをぶっつぶせ!  作者: 寄笠仁葉
第4章 98年のリストカットJK
36/212

4-5 この壺いっぱいの水を

 コミナトジュンがどういう精神性の持ち主なのかはまだわからない。

 だが、既に言えるのは、彼女は従順だということだった。

 姫様にああ言われて文句の一つもつけず、辞退の素振りも見せず、日本国の自由民から得体が知れない国の使用人という立場へ一応は成り下がることに対して、あまり思うところのない様子で、むしろ降って湧いてきたこの話を積極的に受け入れようとしている節があった。

 そして、これは自殺未遂者に特有の傾向かもしれないが、妙な落ち着きというか、諦観に近い雰囲気を持っていた。ただ、それは俺の例からもわかるように一時的なもので、前にいた環境の影響を少々引き摺っているだけにすぎず、これからも彼女が従順であり続けることを保証するものではない。


 何をやらされるのかよくわかっていない、ということはあるまい。


 侍女。

 仕事の内容自体は似ているが、端女(メイド)とは明確な線引きがある。

 身分の高さが違う。

 わかりやすく言うと、


「他に誰かいる時は、あなたはジュンのことは()()()と呼ぶのよ」


 ということになる。


 もちろん、主人の身の回りの世話という意味では同じことをするのだが、このケースではそれで終わらないだろう。姫様の髪をいじったり着付けの手伝いをしたりするのは基本として、出かける時は大体どこにでも付いていくだろうし、そうなれば姫様はかなり色んな所へ行くだろうからそれに合わせた補佐と振る舞いを求められ、もしかすると俺よりも長い時間を姫様と共に過ごすことになるかもしれない。どちらかというとレディズ・コンパニオン、つまり雇われの付添人に近い役割を期待されるに違いない。訓練された貴婦人はたった一人で出歩いたりなどしないものだ。

 セーラムのこの辺りの考え方は、かつてのイギリスによく似ている。

 裏を返せば、姫様はずっとその慣習を守っていなかったということなのだが――まあ、皆がこれは特殊な例であると受け止めているのなら、それはそれでいい。元からの変わり者が変わった振る舞いをするのは、仕方のないことだ。


 侍女止まりなのは、出自が出自なので、上流かそれに近い階級を持たないせいである。俺の時もそうだったが、いくら姫様といえども()()()()()()をいきなりハイクラスに仕立て上げることはできない。偽の経歴を用意するという手もあるにはあるだろうが、今後ジュンの露出が増えていくことを考えるとあまり望ましくない。面倒を増やすだけだ。それならば成り上がらせた方がよほど印象がよい。


 そういうわけで、ジュンをいっぱしの侍女に育て上げてもらうべく、俺達は再びアデナ先生の邸宅を訪ねた。


「ジュン・コミナトです! よ、よろしくお願いします!」

「アナタ達、ワタシのことを便利屋か何かと勘違いしてるんじゃないでしょうね?」

「いやいや、そんなことは」

「フブキよりは見所があります」


 結局のところ魔法の開発が重要なわけで、先生の助力は必要不可欠である。

 姫様の言う通り、俺よりはまだ指導のし甲斐があることだろうし、体格も恵まれているから、剣を握らせてもいい線いくのではないか――という期待はある。

 加えて、先生のところでも侍女が雇われているから、彼女にも協力してもらおうという魂胆である。そう、俺は初めて見た時彼女もまた端女(メイド)だと思っていたのだが、いや完全に間違っているというわけでもないのだが、結局先生を城へ招いた時に彼女も一緒についてきたのを見て、考えを改めた。ほとんど彼女一人でこの家を管理している様子だったから、畑もあることだし先生が留守にしている間も残るとばかり思っていた。しかし、集落の住民にそちらの方は任せてしまえるらしい。もちろんそれなりの対価も払うということだが。


 ジュンへの()()は、俺の時よりもさらに過酷なものとなった。

 水魔法が使えると聞いた先生は、持て余している壺からテキトーに一つを選び、水を満たして運んでくるよう、俺達へ命じた。その通りに用意すると、彼女は例によって何も言わずその水を魔法で操り始めた。

 一体どうするのかと思いきや、先生は棒立ちのジュンに向かって――いきなり、それを纏わりつかせた。

 頭部に。


「うわっ……」


 俺は思わずそう声を漏らし、ジュンは急に水中へ叩き込まれて息を、あれは三割は吐き出してしまったはずだ。反射的にそこから脱け出そうとするも、先生は余裕で水球を追いつかせる。手で押し退けようとする程度ではまったく取れない、意志を持った水だ。動けば動いただけ、先生もそれに合わせて水を動かしてしまうのだ。


 これはえげつない。

 ただ、実は俺が空を散歩させられた時もそうだったのだが――十分な能力さえあれば、このいびりには対応できるはずなのだ。あの時、自由落下を風でコントロールすれば、俺は着地できた。今思えば、あれは後に空を飛べるようになるための感覚テストでもあったのだ。それなりの成果を見せれば、その時点でやめてもらえる可能性はあった。


「苦しみたくなかったら、触れ込み通り魔法で水を操ってみることね!」


 そういうことである。

 この程度のいじめを撥ね退けられないようでは、先が思いやられる――それが先生の言い分なのだ。


 おそらく、先生はそれほど()()には操っていないはずだ。現状を見る限り、本当にただジュンの動きに合わせて水を追いかけさせているだけだ。

 ジュンが水を生み出し、短い間ではあったが空中に形を保ったまま浮かせていたのを俺達は見ている。先生が念動力を使うのと同じように、ジュンもまた水の形を操り、動かすことができるはずだった。あの力を拡大して引き出せれば、溺れずに済むはずなのだ。あくまで、引き出せれば、だが。

 荒療治であることに変わりはない。理不尽な暴力に、それでも必死で抵抗していたジュンだが、やがて完全に息が続かなくなり、動きが緩慢になって、地面に膝をついた。


 そこで一旦、先生は水を逃がした。


 ()()()へ戻ってきたジュンは猛烈に息を吸い込み始めた。

 美少女が台無しである。

 誰しもプールや浴槽に潜ってどこまで息を止められるか試したことがあるだろう。これはそれの頭を押さえつけられているバージョンだ。もう止められないと思っても、まだしばらく息を止めなければならないのだ。

 嫌だと思っても、それまでの呼吸を取り戻すため、肺と喉が本能で動いてしまうに違いない。息を止めるのが苦しければ、その分、息を吸うのだって苦しい。呼吸が整う直前の、あの安全な地点まで戻ってきたことを実感させる幸福な感覚が得られるまでは、続くのだ。


 だが、その喜びに浸らせるほど、先生は甘くない。

 すぐに第二のトライが始まった。


 酸素が脳へ十分にいかないと障害の出る可能性が高まることを知っている身としては、正直、そこそこで勘弁してやって欲しいのだが、その理屈を説いたところで試みをやめる先生ではあるまい。だから何? と返されるのがオチだ。


 しかし――コミナトジュンは、俺よりもよほど根性があった。

 その二回目のトライでは、まだ変わりはなかった。というより、傍から見ていても、水の細かい動きが先生によるものなのかジュンの抵抗によるものなのかを判断するのは非常に難しかった。ジュンから魔法の蒸気が出ているのはわかるから、理屈はきちんと理解しているとは思うが、それがどこまで実践できているのかまではわかりかねた。

 三回目である。ジュンは初っ端から、動くのをやめた。

 ピタリと屈み込んだまま、それでも水の中で目を見開いている。顔の向きから察するに、先生を見ているらしかった。ジュンが動かないので、先生も水の形は球形に保ったまま、そこに漂わせ続けていた。


 そして、その球が凹んだ。


 まるで、まったく別の目に見えない球が押し付けられているかのようだった。

 俺から見て左側の部分が、それこそ凹レンズのように緩やかな曲面を見せ始めたのである。そのような水の動きは、このテストが始まってからは初めてのことだった。

 曲面は徐々にその面積を広げていく。明らかに水は()()退()()()()()いた。


 まず、耳が自由になった。


 このまま行けば、次に左目が水から上がる。そして、唇の端から鼻までが露出すれば、呼吸は戻る。ジュンは右手の指を左の掌へ突き立てている。爪が食い込むほどに。

 だが、凹レンズの意図を読み取った先生は、そこでさらに意地悪をし始めた。


 レンズの角度が変わった。


 それまで真横から拡大を続けていた曲面は、徐々に斜め上へと向くようになった。

 俺は先生を見た。彼女は何食わぬ顔のままでいる。

 どう考えても、力をさらに加えていた。呼吸に必要な部分を取り戻そうというのなら、そこを重点的に邪魔してやればよい、といったところか。

 相変わらずのくそばばあだった。

 それとも、せこい使い方をせずもっとド派手に剥がしてみせろ、ということなのか。

 口か手を出そうか迷う。

 ジュンはさらに強く爪を立てているように見える。

 割って入ることができないわけではない。テストは台無しになるだろうが、中断される。俺はおそらく先生にも姫様にも怒られるだろうが、その間、あの娘に余裕を与えることはできる――いや、甘いか。先生なら、俺が邪魔をしようが平然と続けかねない。

 ジュンの目は死んでいない。

 それどころか、宿っている輝きが強さを増しているように思える。

 見守り続けることにした。

 レンズの角度はそのままに、ジュンはそれでも呼吸を取り戻そうとしていた。水の歪曲はとどまることを知らなかった。凹レンズはやがて凹凸レンズになり、しかも一定の形を保たなくなった。先生とジュンで水の主導権を奪い合っているのか、細かく波打つようになり、それでも粛々と離れていこうとしていた。

 眉が出て、左目も曝け出す。

 鼻はもう目前だった。

 そこで、ジュンの口から呼気の泡が大量に盛れた。

 一瞬にして水は元の球に戻り、その中へ完全に彼女は溺没した。

 両手の力が抜け、屈めなくなり、地面に横たわった。

 魔力はもう放出されていなかった。

 沈んでいった。




 先生は話を引き受けた。相変わらず乗り気ではないようだったが、しかし、引き受けた。それで十分だった。

 もちろん、侍従殿にも前回のように同行を願い、そして、もう一人の講師として助力を願った。彼女は、自分は人にものを教えられるほどではない、という理由で最初こそ断ろうとしたが、主人の言いつけに加えて、こちらもかなり強引に頼み込んだので、折れる形で引き受けてもらった。


 昼食の席で、俺は先生に言った。


「勝ちましたよ、先生」

「知ってるわ」


 と彼女は興味なさそうに言った。

 ジュンは当たり前のことだが体調が優れず、別室で侍従殿に介抱されていた。


「よくもまあ、本気で攻めたものね」

「それは、どちらのことを言っているのですか?」


 と姫様が訊いた。


「両方よ」


 確かにそうだ。俺達もエルフも、どちらも相手を攻めるつもりでいたのだ。


「それで、あんな小娘を連れてきて、今度は何をしようっていうの?」

「次の戦いも制します」

「ふーん、できるかしらね……外へ出るときにあれだけやんちゃしておいて? ディーンとルーシアがまたガルデ坊やの言うことを聞いてくれるといいわね」

「……まあ、それは、色々と誠意を見せる必要はありますが」


 その辺りが、次までに処理しなければならない課題だろう。

 もしかするとジュンを育てるよりも難しいかもしれない。

 といっても、主に奮闘するのは俺ではなく姫様なのだが……。


「間に合うといいわねー」


 マーレタリアも既に次へ向けての準備を始めているはずだ。

 今度は、最初から大軍同士をぶつけるつもりで。


 地図のどこで戦いになるのかはまだ決まらないだろうが、蛮族の領土でややこしいことになった以上、しばらく同じ手は使えないと姫様は言っていた。となれば当然、まだ半分は混乱が残るメイヘムで一度防衛戦を行うか、さらに奥へ攻め込んでマーレタリアの別拠点を狙うかのどちらかになる。

 通常戦力に関しては、もう、できる限り用意してくれと願うしかない。


 俺達が担当するのは魔法戦力に関してだ。

 先の作戦が俺なしでは成り立たなかったように、ジュンを、新たな(キー)にする。


 そういう意味では、アデナ先生もまた()()()()()なければならない人間だった。ジュンは俺とは勝手が違う。それは先生もよくわかっているはずだ。


「それで、今回も一ヶ月なの?」


 と訊ねられ、姫様は答えた。


「未定です。ですが、時間に制限があることは確かです」

「当たり前じゃないの。もっとマシなことは言えないの?」

「私の見立てでは、フブキよりもよく上達するでしょうから、結果的には使える時間は多くなると思います。ある程度まで導けば、そのうち補助もいらなくなるのではないかと考えています」


 先生は俺を指差して言った。


「この子と比べてどうするの。参考になると思ってるの?」


 俺は彼女達のやり取りにいちいち頷いていた。

 何もかもが全くその通りだった。




 その晩、城へ帰って俺が部屋で一息ついていると、来客があった。

 姫様かな? と思い扉を開けると、そこに立っていたのはジュンだった。


「こ、こんばんは」


 一応、宿舎は男女でエリア分けがされているが、完全に異性禁制というわけではない。管理人さんに納得のいく説明さえできれば、出入りは可能……らしい。何しろこれまで縁のないことだったので、試してもみなかった。


「あ、これはこれは……お嬢様」


 そう呼ばれて、ジュンははにかんだように笑った。


「ゼニア姫様は、他に人がいるときにそう呼べって言ってたじゃないですか」

「では、コミナトさんでよろしいですか?」

「ジュン、でいいですよ……フブキさん。それに、そんなにかしこまった話し方をされると、なんだか、その……えと、同じ日本人じゃないですか! わたしの方が年下みたいですし、もっと気楽な感じで、お願いできればなぁ、って」

「――あ、そう? それなら、まあ、そうしようと思うけど。とりあえず座りなよ」


 と言って、俺は椅子を勧めた。自分はいつものようにベッドへ座る。


「あー……何か用事、だよ、ね? ていうか、よく入れてもらえたな。管理人さんに何て言ったんだ?」

「えっと、姫様からのお仕事で、急に明日入ったので、打ち合わせたいって……」

「なるほど? それで、明日は何やるって?」


 そう言うと、ジュンはばつの悪そうな顔になって、


「でも、別に明日何かをするわけではないんです」


 と言った。俺は少し混乱した。


「……全く何もないってことはないだろう。昼を過ぎれば先生がここに来る。そうしたら早速しごかれるぞ。彼女は待っちゃくれないし、そうすべきじゃない」

「違うんです。明日から……お稽古? が始まるのはわかってるんです。そうじゃなくて、管理人さんに言ったのは嘘なんです」


 俺は腕を組み、首を傾げた。


「――、んんん?」

「あの、すいません、わかりづらいですよね! ええっと、ええと……」

「わかった。落ち着いて整理しよう。とりあえず、明日急な予定は入らないんだな?」

「そうです! そうです」

「管理人さんには嘘を言った」

「そうです」

「――通してもらうための嘘?」

「そうです! 用事もないのに入れないからって、姫様が。嘘でもいいから何か口実を作れ、って」

「なるほど。それで――本来の目的は?」


 彼女は目を伏せた。


「あの、多分、変だって思われるんでしょうけど、」

「本当に変だったら、それはしょうがないことだね」

「――ただ、おしゃべりをしようと思って」

「……ふむ」


 変だ、とすぐには言いかねた。


「それは、なんというか、思いつきで?」

「そうです」


 言ってから、彼女は付け加えた。


「あの、この感覚は間違ってないと思うんですけど、えーと、色んなことが急に起こってますよね? わたし、ちょっと前まで自分の家にいたはずなんです。明日も明後日も同じような日が来るんだと思ってました。そのはずだったんですけど、それは違って、ええと、召喚? ですか? いきなりだったからびっくりしましたし、その(あと)も、今日だって、あのおばあさんはすごく優しそうだったのに急に――わたし、びっくりしちゃいました。殺されるとは思わなかったですけど、でも、初めて会ったのにこういうことになるんだって、普通なりませんよね? 嫌だとか、そういうんじゃないんです。でも、わたしはびっくりしたんです。とにかく、わたしが言いたいのは、なにがなんだか、よくわかってないままだってことなんです。わたしが知らないことだらけで、それがずっと続いたら、頭がヘンになっちゃうような気がするんです。それで、姫様に言ったら、夜にフブキさんの部屋を訪ねればいい、って」


 かなり長々と付け加えた。が、それでやっと了解できた。


「うん、言いたいことはなんとなくわかった。精神の安定を保つために他人とコミュニケーションを取ろうとするのは自然なことだと俺は思う。とりあえず変じゃない。でも、それと話す内容が変かどうかは、また別のことになる」

「そんなに特別なことを話したいわけじゃないんです。ただ、自分と同じところから来た人がひとりでもいるってことを確認したかったんです。わたしはそれで安心できると思うんです。ちょっとでいいので、わたしとお話してください」


 ――まあ、こうならない方がおかしいんだよな。

 勝手にリセットボタンを押されたようなもんだ。

 あくまでも理不尽なことなんだ。狼狽しない方がおかしい。

 むしろ、よくおとなしいままでいられたもんだ。それが彼女なりの防衛本能だったのだろうか? しかし、ここへきてその機能も限界に近づき、爆発を起こす前に姫様はカウンセリングを俺に押し付け、確かにこのケースでは俺しか適任がいない。もし俺がジュンの立場だったとして、同じような渇きを覚えるだろう。一肌脱ぐしかない。


「オーケー、わかった。じゃあ、何でもいいからおしゃべりをしよう。とりあえず今日はそれでぐっすり眠る、わかった?」

「わかりました」


 手始めに俺は訊ねた。


「で? 何で死んだの?」


 今度はこちらが奇襲する番だ。

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