職業解説:竜操士
作中で登場したリューゲルは竜操士ですが、リューゲルは竜操士の技能を使わずとも同等以上の事をMP消費なしで行えます。
要は竜操士である必要もないのですが、その特異体質のお陰で竜操士の技能全てが絶大な強化を受けていた為、他の職業を選ぶ理由がありませんでした。
★竜操士 (中、後衛)
◆能力値
HP→B
MP→A
ATK→C
DEF→B
INT→C
MND→B
SPD→B
DEX→S
LUK→B
●常時発動型技能
◎【竜王術:疎通】
竜化生物の言葉を解し、文字通り意思疎通が可能になる。
Lvや適性が高ければ高いほど流暢な対話が可能。
プロローグでユニが跳兎竜の言葉を理解していたのも、この技能によるもの。
●随時発動型技能
◎【竜王術:調伏】
一定のダメージを与えた竜化生物を従える支援系技能。
基本的には上述の通りダメージを与えて調伏させなければならないが、Lvや適性が対象より高ければ高いほど戦うまでもなく従わせる事ができるようになる。
この技能を巧く発動させない事には何も始まらない。
◎【竜王術:騎手】
上述した【竜王術:調伏】で従えた竜化生物に乗る為の、魔力で形作った手綱や鞍を顕現させる支援系技能。
これ要る? と思われがちな技能だが、あるとないとでは竜操士としての機動力の差が段違いであり、そもそも顕現させる手綱や鞍が使用者の魔力で形作られている関係上、普通の手綱や鞍と違って竜化生物に異物感を与えない。
おまけに普通の手綱や鞍では操竜に多少の誤差は発生して然るべきだが、この技能によって顕現させたものであれば誤差は限りなく0にでき、使用者が思うままに竜化生物を操る事が可能となる。
総じて、〝なければないで支障はないが、あった方が絶対に便利〟というところに収まっている技能であると言える。
◎【竜王術:鏡写】
一定時間、上述の【竜王術:調伏】で従えた竜化生物の能力値を模倣する支援系技能。
従えている種によっては、短時間とはいえ聖騎士や武闘匠とともに最前線で戦う事すら可能になる。
後日、そこそこの筋肉痛が使用者を襲うのはご愛嬌。
◎【竜王術:咆哮】
聞いた事のある竜化生物の咆哮を模倣する支援系技能。
威嚇、牽制、統率、三半規管の故障など用途は様々。
……が、しょせんは多少うるさいだけの吠え声。
〝MP消費量の軽い支援系技能〟の域は出ない。
◉【竜王術:息吹】
竜化生物が誇る唯一にして絶対の切り札、【息吹】を人間の身で放てるようになる覚醒型技能。
Lvや適性、状況や各種能力値を考慮外とする場合に限り【賢才術:解放】に次ぐ威力を発揮する。
しかし覚醒型技能の例に漏れず欠陥もあり、この技能の発動に至るまでの過程や発動後のクールダウンにおける行程を1つでも失敗しようものなら、たちまち竜化病の発症か魔力の暴発か、或いは両方が引き起こされる事となる。
比類ないほど強力であるのは間違いないが、だからといって易々と扱える力ではない事を理解していなければならない。
総合評価:B
武闘家と商人を派生元とする、15の合成職の1つ。
地上個体、迷宮個体を問わず野生の竜化生物をその場で従えて戦う非常に珍しい特性を持つ職業。
【竜王術:咆哮】を除いた全ての随時発動型技能が〝竜化生物の調伏〟を前提したものである為、竜操士の戦いはまず【竜王術:調伏】を使いこなすところから始まる。
お世辞にも能力値は高くなく、更に攻撃系技能が1つも存在しない為、合成職の中では比較的評価が低め。
武闘匠を派生元としている割にはATKもSPDも高いとは言えず、どちらかと言えば特性も相まって商人寄りの職業。
とはいえ〝竜化生物との意思疎通〟や〝手綱や鞍を用意せずとも可能な騎竜〟、〝竜化生物の能力値の模倣〟や〝技能の覚醒による息吹の発動〟など、代えの利かない職業である事は間違いない。




