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最強薬師は絶対誰にも恋しない  作者: 菁 犬兎
第2章メリル動く
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クララはお腹が空いている

お腹が空きましたわ。


「クララ。顔、顔。お前もう少し自分の顔面に気をつけろ」


「あら? そんなに愛らしいお顔でしたかしら?」


「相変わらずのポジティブ思考だな? 違う。顔面が崩れてたぞ。そろそろリディの所に行くか?」


そうですわね?

リディ様とのお茶会はいいですわ〜。毎回美味しいお菓子が沢山出てくるのですもの。でも、出来れば厚切りジューシーなお肉を所望したいのですが、そこは我慢ですわ。


「それか、こっそりテゼール殿の所に立ち寄ってみるか?その方が手っ取り早そうだが?」


「あら〜ディアナにしては気が利いておりますわね? その提案。乗りましてよ?」


あそこならお肉が出て来る可能性が高いですわ。

宮廷の食堂とは別ですから、手に入る食材が別なのですわよね? この際魚料理でも構わない。私腹減りマックスで御座います!


「あれ? 彼女は、メリルの所の侍女じゃないか? もう一人は・・・・・ん?」


あらあら?

どうしてこんな所にクロエ様がいらっしゃるのでしょう?


あ、彼女は私と同じ伯爵令嬢でクロエ・ハーバー。

私達よりも歳上の方なので、リディ様の婚約を求めてこちらに来たのではないですわね? 御家のご事情でしょうか?


ええ。さり気なく聞き耳を立てましょう。

足は止めないで下さいませ? 何度も言いますが、私。お腹が空いておりますの。


「お父様もお兄様もお前が要らないのであれば私に譲ってくれても良かったですのに。お前の様な優秀な人材をみすみす手放すとは・・・呆れたものです」


「・・・勿体ないお言葉痛み入ります」


あ。元々ハーバー家に仕えていたのですわね?

合点致しましたわ。ただの侍女に彼女から話しかけられるなんておかしいと思いましたもの。


「今からでも遅くはない。ここをやめて私の所に来る気は無いのですか?」


「有り難いお言葉ですが、今勤めている職場にはとてもお世話になっており、すぐに辞める事は難しいのです。折角お誘い頂いたのに、申し訳ありません」


「・・・・そう。それなら仕方ないわね? ねぇ、テニア。今から少し時間は作れるかしら? 私のお喋りに付き合ってくれません?」


・・・・あれは。明らかに、ただのお喋りでは済まなそうな雰囲気ですわねぇ? 実はここだけのお話。クロエ様も私達と同じくらい碌な噂聞きませんものね? あ! 決して私達仲良くはありませんわよ? 私あの方、生理的に受け付けませんの。


「・・・・まずいな。クララちょっとここで待て」


珍しいですわね? ディアナが他人を助けようとするなんて。


「お久しぶりですねクロエ様。それに、テニア」


「え? ディアナ様? 今日はこちらに?」


「ああ。テゼール殿に用事があって。クロエ様はこんな所で如何された? 道にでも迷ったのですか?」


「お久しぶりですわね? 父の使いでこちらに来て懐かしい顔を見つけたので少し話をしていたのです。貴女、陛下の婚約者候補に選ばれたのですね? 意外でした」


そうですわねぇ。クロエ様もディアナもある意味同じ趣向の人間ですものね? でも、決定的な違いがありますわよ?


「そうですか? 自分の子孫を残すのは私達の義務です。それに、私は()()()()いけるクチです。これは公表していませんが」


リディ様には女性しか受け付けないと言ったらしいですけれど、彼女はどちらもいけるのですわ。(キリ)


「あら? そうですの? それは良かったですわ。陛下も安心なされるでしょうね」


何が安心なのか全くわからなですけれど? まぁ本気で婚約者選びをしているのであれば候補が減りませんから良いのでしょうか?


「そうそう、メリル様が貴女を探しておいでのようだったよ? 早く職場に向かわれなくて大丈夫なのか?」


「え! メリル様が? クロエ様申し訳ありません。主人が呼んでおりますので私は下がらせて頂きますわ。お声をお掛け下さり有難うございます。失礼致します」


ではディアナ。私達もテゼール様の所に向かいましょうか? 私限界を迎えそうですわよ?


「お話の腰を折ってしまい申し訳無い。護衛はいらっしゃらないのですか?」


「宮廷内に護衛など必要ないでしょう? 入り口で待たしてあります」


いかがわしい事する気満々でしたのね?

分かりやすいですわ。この方。


「では、入り口までお送り致しましょうか? クララ嬢、先に行っていてもらえないか?」


「え? そんな危険な事出来ませんわよ? クロエ様、ディアナは危険ですわ。決して二人きりにならないようお気を付け下さいませ」


「あらあら? ご心配いただき有難う御座います。でも、それはクララ様も変わらないのではなくて?」


「ご冗談を。全く私の好みではありませんので」


そうですわよ。

勿論私もですわよ。貧乏な侯爵家になど興味はありませんわ!!ギブミー食料!


「ふふ、冗談です。私は一人でも大丈夫ですので、どうぞお気になさらず」


「そうですか? では、お気を付けてお帰り下さい」


「失礼致しますわ。クロエ様」


クロエ様ディアナにデレデレですわね?


上手いことやりましたわね?

次会った時大変ですわよ?絡まれないよう気を付けて下さいませ?さ! 行きますわよディアナ!!


「・・・・少し、荒れそうだな」


「・・・どちらが、でしょう?」


「まぁ。メリル様だろうな」


え〜? じゃあ今の内に美味しいご飯を食い溜めしておかなければ!! どうか神よ、この先の料理が肉料理である事を所望致しますわ!!後生ですからぁぁあああ!!

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