テニアは職務放棄したい
信じられませんわ。
「と、言う事でコイツ今日から私のペットだから。宜しく」
いえいえいえいえ。
メリル様。この方この国の第1皇子ですわ。
それが一体どうしたらこんな事に・・・・。
「新しいお友達?」
「ううん? シャミ、この人はペット。お友達じゃないよ?シャミも可愛がってあげてね?」
「ふーーーーん? なんて名前?」
「チェシャよ」
「ブフッ!!」
「ッ!」
チェッ!!!な、なんて名前を!そんな、愛玩動物に付けるような名前をこの方に付けるなんて・・・。ぐらり。
「俺シャミ! 宜しくチェシャ」
「・・・・誰が・・・」
ドゲシッ!!
「・・・・ああ」
「?」
「シャミ。チェシャは恥ずかしがり屋さんなの。ちょっと偉そうだけど気にしちゃ駄目だよ? 」
何故ここはこんなにも男性が集まる率が高いのでしょう?
正直精神的打撃が半端ないですわ。
男性が補充された分可愛い女性も補充されないのでしょうか?
「よし! 早速仕事してもらおうかな? 私と一緒に地下に来て」
「え!? メリル様いきなりッスか? 俺も・・・」
「大丈夫よ。私、強いから」
行ってしまわれましたが本当に大丈夫なのでしょうか?
「あーーーーー・・・・くそ」
テット? 貴方もやけに気に入らなそうですわね?
まぁ貴方はリディ様の側近ですものね? 当然ですわ。
「なんであんな奴庇ったんすかね? 何か、考えがあると思うんっすよね。でも、気に入らねッス」
「・・・貴方、随分と素直ですわね? 前はメリル様には興味、無さげでしたのに」
最近貴方ヤケにメリル様とベタベタしておりません?
いい加減にしておかないと、闇討ちに合いますわよ?
私に。
「そんな事ないッスよ? 少なくとも来た当初はテニアと同じくらいにはメリル様に興味はあったッス」
失礼な男ですわね? 私のメリル様に対する忠誠心と貴方の気まぐれな戯れを一緒にされたくありませんわ。
「でも、今は・・・・」
ミシリッ。
「テニアに負ける気がしないッス」
・・・・これは、もしかして私、この男に宣戦布告を受けているのでしょうか?
「あら? 鼻で笑ってしまいますわね? ちょっとメリル様に優しくされたぐらいで図に乗るなど、呆れてしまいますわ」
上等ですわ! そんなに私の本気がご覧になりたいのであれば仕方ありませんわね?私の方がメリル様に必要とされていると思い知らせて差し上げますわ。
「喧嘩?」
「「喧嘩じゃない」」
ドンッ!! バタン! ガタン!
「「!?」」
なんの音ですの? まさかメリル様あの男に何かされたのでは・・・・?
ダダダダダッ!! バターーーンッ!
「「え?」」
な、なんですの?
ナシェス様? なんでそんなに服が乱れ・・・と、いうか、なんて顔色。
何故真っ赤?
「お、お、お、お前達・・・よくあんな変態女と共に暮らしているな? 信じられん!!」
「・・・・チェシャ。何されたんッスか?」
「チェシャではない!! 大人しくしていればあの女・・・い、いきなり、わ、わ、私の・・・」
・・・・え? メ、メリル様?
貴方本当に、この方に何をしたのです?
まさか実はナシェス様が物凄くお好みだとか?
実験動物という名目でいかがわしい事を? メリル様が?
ブーーーーーーッ! 何ソレ私が代わりたい!!
「私の頭を自分の太腿に乗せたんだぞ!! 信じられん! 痴女だ! アイツは痴女に違いない!!」
「「・・・・・・・・・」」
「?ちじょって何?」
「恋人でも乳母でもない女が男の顔をふ、太腿になど・・風紀が乱れている! 破廉恥極まりない!!」
「はれんち?」
うん? ええテット。そちらをお願い致しますわ。
ええ、そうです。ちゃんと押さえて下さいませ?
ガシリッ
「ん?」
「ちょっと〜チェシャ〜? あまり私から離れると動けなくなるよー?全く 先が思いやられるわ〜」
「お、おい? お前達なんだ? 何故両側から押さえ・・」
「チェシャ? 我儘は許しませんわよ? 貴方はメリル様のペットなのですから、ペットはご主人様に忠実になさらないと? さ、戻りますわよ?」
「あーーい。メリル様確保したッス! 今から戻りまーす」
「嫌だ!! 私は戻らない!! あんな事されるなら死んだ方がマシだ!!」
黙れ!! チェリーが!!
メリル様の太腿を嫌がるなど許すまじ!!
柔らかくてすべすべのメリル様の太腿を私だって堪能してみたいですのに!! きぃぃぃ!!(殺意)
「やぁ〜コレは想定外だったわぁ。だから10歳児?シャミと同等の扱い? より悪いか・・・・同じ男として同情するッス」
「離せ! クソッ!! 貴様ら覚えておけ。絶対に許さないからな!!」
それはこっちの台詞ですわよ!!
なんでわざわざ美味しい思いをさせる為に引き戻さなきゃいけないのです!不服! 非常に不服!私初めて職務放棄を考えましたわ!!
「しょうがないなぁ。仕方ないから今回は特別に添い寝で
勘弁してあげる。こっち来て」
「どっちも断る! 馬鹿者がぁーーーー!!」
だぁぁあからぁあ! 羨ましいんじゃいボケェ!!
貴方はチェシャが相応しいですわ! 二度と様付けなど致しませんわよ! 分かりましたわね!チェシャ!!




