テニアはテットが気に入らない
デズロ登場。
メリルとは初対面。
皆様、お元気でしょうか?
私はテニア。
メリル様の侍女でございます。
ここしばらく魔物の群れが襲って来たり、メリル様が脱走されたりで色々大変でしたが、最近はやっと平穏な日々に戻りつつありますわ。
メリル様が無事宮廷にお戻りになられて本当に安心致しました。
「テット〜コレ外れないんだけど? メッチャ固い。何なのこれ嫌がらせなの?」
「いやいや。こんな小さな嫌がらせの為に無駄な労力を使う奴はいないッス。貸してみて」
あ・ん・し・ん。したのですけれど?
メリル様が帰って来てから私。なんだかずっとモヤモヤしているのですわ。何故? そうですわね?一言で言えば。
「ほら空いた。メリル様握力がなさ過ぎッスね?少し筋トレとかしたらどうッスか?俺やり方教えましょうか?」
「え? やだ。運動とか本当無理。運動する必要性を私感じられない」
「え? そこまで? いや、軽い運動は必要っすよ? そんなんじゃ歳をとったら歩けなくなります」
「そしたらテットが私をおんぶして移動すればいいじゃない。あ。それはいい、そうしよう」
「めちゃくちゃッス!! 健康体なら歩くくらいして下さいッス!!」
テットが物凄く、邪魔ですわ。
この二人。ここに帰られてから明らかに距離が縮まりましたわ。本人達は隠していますが、近くで仕えておりましたので、気付きますわよ? テット貴方メリル様に何を?
メリル様がテットをお呼びになる回数が遂に先日、私を呼ぶ回数より増えましたもの!!きぃぃぃ!!
「あれ?テニアどうしたの? もうご飯?」
「い、いえ。メリル様、私に何かご用事など御座いませんか?直ぐにご用意致しますわ」
「用事? うーーーん? 今の所はないけど・・・・」
「そうですのね? 失礼致しました。些細な事でも宜しいですので何かありましたら直ぐお呼び下さい」
「ありがとテニア。また、声かけるね?」
ああ。可愛い。
メリル様最近よく笑顔を見せてくれるようになられ・・・
それはとても良い事なのですけれど・・・。
「あ! テット〜薬草摘みに行きたーい」
・・・・・・・・。
よし。テットをコッソリ何処かに捨てて来ましょう。
それか、もう一人の陛下の側近とチェンジで!!
「テニア・・・」
「あ、あら? シャミ? どうしたのです? シャミもメリル様とご一緒に行かないのですか?」
そうです。
シャミ。この際貴方でもいいのであの二人がこれ以上仲良くなり過ぎないようメリル様をメロメロにして下さいませ! 残念ながら私では、メリル様をメロメロには出来ませんので・・・くぅ!!
「・・・・誰かここに来るよ。でも、よく、わかんない」
「!?」
え? ハッ!! 私の魔法防壁に穴が開いている?
いつの間に!
「テット! メリル様!! 奇襲ですわ!!」
「「え?」」
ビュオンッ!!!
男が二人!!どうやってこんな所まで!!
門兵は一体何してるんですの!!
「メリル!!離れろ!?」
「テット? テニア!!」
[疾走せよ! ガイヤ・ブレン!!]
[行く手を阻むよ?僕に 逆らう事は許さない]
バリバリバリッ!
ーーーーーーッ!?な!魔法を相殺された!!
この男・・・只者じゃない!!
「テット!! 私達では無理ですわ!! メリル様を連れて逃げなさい!!」
「落ち着け。突然侵入したこちらに非があるが・・・少し話を・・・」
キィィィン!!
「メリル!! リディ様の所へ行って下さいッス!! 早く!」
「その子がメリルかぁ?見た目はマリオーネ似なんだ?可愛いね? ちょっと安心」
「え? 貴方・・・お母さんの事知ってるの?」
もう一人の男も強い!
あのテットが片手であしらわれている。
メリル様が連れ去られてしまう!!
「知ってるよ? だって僕、ここで昔働いてたからね? 聞いたことない? 昔ここにいた最強魔術師の事」
「クッソ! アンタら誰だ? 無駄に強いっすね?」
「だから、落ち着け。おいデズロ!!お前よりにもよってなんの告知もせず、いきなり本人の前に着地するな。そりゃ警戒もされる」
「「デズロ!?」」
デ、デ、デ、デ、デズロ?
こ、この方今、デズロと呼ばれてました?
そんな、だって彼は・・・。
「デズロって・・・昔ここにいて、サウジスカルに奪われた最強魔術師の?冗談ッスよね?」
「そうだよ? 初めましてメリル。僕デズロ・マスカーシャ! 今日は君に会いに来たんだ!」
「・・・・・マスカーシャって・・じゃあ、貴方お姉ちゃんを引き取った人?」
「あれ? 知ってたんだ? そうだよ? ティファのお父さんでぇ・・・テゼールの実の兄だよ? つまり君の伯父さん」
・・・・・・・・はい?
今、この方なんと仰られました?
メリル様が、デズロ様の姪?
「伯父さん? 貴方が私の?」
「テゼール何も言ってなかったんだねぇ? でも、兄弟がいる事は知ってたでしょ? 僕立場上の問題でテゼールとの関係は隠してたんだぁ? 割と似てない? テゼールと僕」
メリル様? 先程から固まってしまってますが、本当に信じて大丈夫なのでしょうか?
「メリルーーお客様だった? 知り合い?」
シャミが全く警戒していませんわ。
危険では、なさそうですが・・・・。
一体なんの目的でこんな所まで?
「正面から入るとさぁ? 色々面倒だから直接来ちゃった! 驚かせてゴメンね? 危害を加えるつもりはないよ?ね? エルハド?」
「「「え?」」」
ちょ・・・・・・え?聞き間違いですかしら?
「・・・・あの・・・勘違いなら聞き流してくださいッス。エルハド様とは、まさか、サウジスカルの皇帝陛下の名前と同じなんッスけど? まさか、本人とか、言わないッスよね? ね?」
「あはは! そうだよ? この人サウジスカルの前皇帝陛下。退位して、今は息子が皇帝を引き継いだからね?」
「エルハド・レインハートだ。すまんな突然」
ギャーーーーーーッ!!!
元敵国の大将がここに!!ど、どうなってますの!!
「取り敢えずさぁ?僕お腹空いた! 何か食べさせてぇ」
ギュルルルルルルルッ
「・・・流石メリル様のご親戚ッス。血を感じるってこういう事ッスね?」
「あん?なんか言ったかコラ!ッスッスコラ」
どさくさに紛れて絡むんじゃありませんわよテット!!
貴方、刺されてしまえば良かったですのに! チッ!!




